すべてが北欧テイスト、802SEファーストインプレッション(1/2 ページ)

» 2004年12月22日 19時42分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 2004年冬のVodafone 3G端末で2製品目となる「802SE」が登場した(12月15日の記事参照)。ドコモやau向け端末でもおなじみのソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製だが、802SEは海外市場向けの製品をベースにした端末で、Ericssonのお膝元である北欧テイストですべてがまとめられている。

すべてがヨーロピアンデザイン

 一見、ドコモやau向けのソニー・エリクソン製端末の流れをくんでいるようにも思えるが、そこには注意が必要だろう。ヒンジ部の回転式カメラこそ国内向けモデルを彷彿とさせるが、802SEはワールドマーケット向けにヨーロッパで設計されたものだ。

直線を基調にしたデザイン。ボタンもデザイン性を強く意識したものだ

 802SEの特徴はやはりそのデザイン。形状という意味ではスタンダードな折りたたみタイプだが、直線を基調としたシンメトリーなデザインはシンプルな美しさを持っている。Ericcson端末といえば、筆者などは背が低いフリップタイプがすぐ思い浮かび(実際フリップタイプの「ER207」も所有していた)、確かに旧来からのEriccson端末のイメージではなく、ヨーロピアンデザインという言葉が当てはまる。

側面も左右に2つずつキーを配置した完全にシンメトリーなデザイン。ここまでこだわると見事

 メインディスプレイは2.2インチTFT液晶。サイズ自体は今時の水準だが、解像度は176×220ピクセルとQVGAではない。視認性に不満はないが、やはり情報量としてはさびしい。背面ディスプレイは1インチCSTN液晶を採用している。

これは待ち受け画面。フォントなどを見ると解像度がそれほど高くないことが分かる。QVGAディスプレイが当たり前になりつつあるのは日本の特殊事情だと思うが、やはり少々物足りない(ちなみに筆者宅ではキャリア名にJ-PHONEと表示されてしまう)

 付加機能面では補助ライト付きの130万画素CMOSカメラを搭載し、最大SXGA(1280×960)での静止画撮影が可能。カメラユニットはヒンジ部に備えられ回転式。ライトも一体となって回転するほか、未使用時にレンズ面が傷がつかない位置まで回転できる。テレビ電話時のカメラも兼ねるので、暗い場所でも自分を照明しながらテレビ電話ができる。

ライトはカメラユニットの左右に一体配置され、けっこう明るい。真っ暗闇でのテレビ電話も可能だ。メモリカードとしてメモリースティックDuoに対応しており、スロットには底面のカバーを外してからアクセスする

 Bluetoothも搭載し、ワイヤレスヘッドセットの利用やほかのBluetooth対応製品とのデータ交換も可能だ(12月15日の記事参照)。今回は筆者の手持ちのBluetoothヘッドセット3種類を利用してみたが、特にトラブルなく利用できた。なお海外製品の多くが対応している「音声によるダイヤル機能」──いわゆるボイスタグは残念ながらサポートしていない。

Bluetoothヘッドセットは問題なく利用可能。auのW21Tとも問題なく相互認識し、データ交換が行えた
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