背面にサブディスプレイがあり、背面のヒンジ近くにアウトカメラが装備される。サブディスプレイは自分撮り用にも使える |
海外でも使えるiモード端末「N900iG」(2004年12月の記事参照)のカメラ機能は、とてもシンプル。シンプルすぎて最初、どうすればメガピクセルモードで撮影できるか分からなかったくらいだ。
重要なトピックは、アウトカメラにCMOSでもCCDでもない、新しいνmaicovicon(ニューマイコビコン)という素子を搭載している点(2004年2月の記事参照)。松下電器産業が新開発したCMOSとCCDの両方の良さを兼ね備えているという撮像素子だ。そのあたりも踏まえてチェックしてみたい。
まずはカメラモードの起動だ。
メニューからカメラモードを実行すると、いきなり9つの項目が並ぶ。ここで「フォトモード」を選ぶと、640×480ピクセルより上のサイズに設定できない。メガピクセルで撮影する場合は「メガピクセルフォト」を選ぶのだ。
カメラモードの中では長時間ムービーと並んでかなり下の扱い。この端末は「VGAサイズ以下の、ケータイ同士(というかFOMA同士)でやりとりしやすい動画やムービーがメインであるのが分かる。なお、メガピクセルフォトモードではマルチタスク機能が利用できない。タスクボタンを押しても何も起きないのだ。
メガピクセルフォトを選ぶと約2.5秒で起動し、なかなか高速。メガピクセルフォトの画像サイズは1280×960ピクセルのみで画質設定はない。ただ、ファイルサイズ制限という項目は用意されている。
カメラは130万画素のνmaicovicon。CMOSに比べて受光面積が広く、CCDに比べて消費電力が少ないため、CMOSセンサー並みの消費電力ながらCCD並みの高感度と高画質を実現する素子だという。その1/4インチサイズ130万画素νmaicoviconを搭載したのがN900iGなのだ。何より注目されるのはここであろう。νmaicovicon搭載とはいえ、ユーザーにとって特別なことはないので、普通のカメラ付き携帯として扱えばいい。
N900iGの特徴は、カメラを横にしなくてもちゃんと横位置の撮影ができること。メガピクセルフォトだと横長の1280×960ピクセルの撮影になるが、その場合は写真のように縦長画面の中央部に横長に画像が表示される。使い慣れたスタイルで横長の写真を撮ることが可能だ。
フォーカスは固定で、マクロモードにすると約5〜9センチの近距離で撮影できる。細かい設定はホワイトバランスと明るさ補正と撮影モードのみだ。撮影モードは風景・人物・接写・夜景と基本的なところを押さえている。
メガピクセル時は自動保存モードでminiSDに記録した場合、約8秒かかる。
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