「SH901iC」(2004年12月の記事参照)に続き、901iシリーズ第2弾としてデビューしたのが富士通製の「F901iC」(2004年12月の記事参照)。200万画素CCD搭載でオートフォーカス(AF)機構付きと、本格的なカメラ機能を備えた端末だ。でも見た目は普通のカメラ付き携帯。そのへんのギャップもまた面白い。
200万画素CCDを搭載してAFまで付いているカメラ付き端末の場合、デジカメスタイルを標榜して端末を横にして撮らせたり、ディスプレイが裏返って大画面デジカメのように使えるものが多い。そんな中にあってF901iCはスタンダードな折りたたみスタイルを採用。“カメラを横にして撮りましょう”というアプローチではない。
撮影画像も基本的にはすべて縦位置。ケータイモードとPCモードといった区別はなく、利用可能な画像サイズがずらりと並ぶ中から使いたいサイズを選ぶ。その数は10種類と多く壮観だ。VGA以上でもSXGA、UXGA(1200×1600)、2M(1224×1632)があり、さらにVGAだけは「横長」と「縦長」の2種類が用意される。横長VGAだけが、やや特殊な位置付けだ。ちなみに基本的にCCDは縦長撮影用に取り付けてあるため、横長VGA時は大きくトリミングした画像になる。Fならではの機能だ。
そんなわけで、端末をぱっと開いてカメラボタンを押せばそのままカメラモードになる。
カメラの起動は約2.4秒とかなり高速。さっと画面がファインダーとなる。全画面がファインダーで、そこに撮影情報やコマンド、その他もろもろのアイコンが重なるというデザインだ。
機能自体はかなり多めな上、1つのモードでケータイ用からPC用までまかなう。そのため設定できる項目はとても多い。画像サイズや画質は「静止画設定」でまとめて行う。画像サイズや画質、サイズ制限、保存先、セルフタイマーの時間、シャッター音などなど、初期設定系の項目はすべてここにある。
撮影系の設定はみな「カメラ設定」にまとめられている。ここには豊富な撮影効果(シーンモード)、ホワイトバランス、色の濃さや明るさ、接写モード(マクロモード)などが揃っている。
撮影系の設定や画像サイズはいちいちメニューを介するのも面倒。メニューは階層化され、すっきりしてはいるが、目的の項目までたどり着くのは面倒だ。
そのため、撮影画面上には便利なショートカットが用意されている。左右のカーソルキーを押すと、画面下に並ぶ各種設定アイコンに応じて項目をダイレクトに選択でき、上下のキーで内容を変更する。方向キーだけで明るさ・色の濃さ・撮影効果・ホワイトバランス・画質・画像サイズ・ズームの7種類をさっと変更できるのは便利。細かいところまで考えられているのである。
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