Macromedia Flash Lite 1.1は、au端末のほかドコモ、ボーダフォンも採用している。が、現在のところ凝ったFlash待受を用意している端末メーカーは少ない。「採用が決まったのが急だったので、内蔵コンテンツに反映させる余裕がなかった」とある端末メーカーは話す。
しかし、今後はFlashの可能性の限界が試されるだろう。
例えばFlashからネットワークに接続することもでき、「たとえば、天気図のコンテンツを自動アップデートすることも可能だ」(マクロメディア)。この機能を使えば、お天気アイコン機能をFlash待受で実現するのも簡単そうだ。ただし、現仕様ではFlashを待受画面に設定した場合、ネットワーク接続機能は使えない。
待受アプリほど複雑でも面倒でもなく、待受画像の1つとして使えるFlash。さっと思いつくだけでも、次のようなコンテンツがありそうだ。
最新のニュースを常に画面に表示しておく。株価や為替のグラフを描くのもいい。ただし待受設定した場合、ネットワーク接続ができないのが現時点での問題。
Flash Lite 1.1はMP3、PCM、ADPCM、SMAFといったオーディオファイルを再生できるようになったため、Flashから音を鳴らせる。ユーザーのキー操作に合わせて音を出す楽器コンテンツも作れる。
時計機能と組み合わせれば、目覚まし時計コンテンツも作れそうだ。ただし、この音再生も待受画面では動作しない。残念。
ユーザーのキー操作に反応するインタラクティブな動作が可能なのもFlashの特徴。クイズコンテンツも簡単に作成できる。ただし、こちらも待受画面では動作しない。
個人的にけっこう面白そうだと思っているのがこれ。端末を開け閉めするたびに、また日付が変わるたびに「今日の一言」をアニメーション付きで表示する。キャラクターをうまく組み合わせると、魅力的なコンテンツになりそうだ。
実はこれは、ソニー製ドコモ端末「SO212i」の機能の1つ「ポケピの絵本」(2002年11月6日の記事参照)をFlashで再現できないかと考えたものだ。ソニー・コンピュータエンタテインメントの人気キャラクター「トロ」が、携帯を開け閉めするたびに話しかけてくれるというもので、季節や時間、ユーザーが入力した情報などから違った話ができた。非常に面白い機能だったが、SO212iの組み込み機能だったため、ほかの機種では使えない。これがFlashを使えば再現できるかもしれない。
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