画質も光学2倍ズームの使い勝手も向上〜「902SH」ケータイカメラ画質研究ラボ(1/4 ページ)

» 2005年01月14日 23時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
すっきりした回転2軸ボディの「802SH」

 ボーダフォンのシャープ端末といえば、期待するのがカメラ性能。「902SH」(2004年12月の記事参照)は光学2倍ズーム搭載機だ。

 最初に光学2倍ズームを搭載した「V602SH」(2004年7月の記事参照)は、光学ズームをメニューからオン/オフする必要があった。デジタルズームとは別に光学ズームが働くという、非常に使いにくいシロモノだったのだ。

 しかし902SHは違う。ボディの基本デザインこそV602SHを踏襲しているが、もっと普通に使えるズームに改良されている。画質もV602SHより向上している。

シームレスになった光学2倍ズーム

 902SHはV602SH同様、回転2軸式ボディを採用。ディスプレイ部を表に出せば、デジカメスタイルでの撮影も可能だ。

 カメラはボディの底面に付いており、レンズは光学2倍ズームでオートフォーカス(AF)機構付き。撮像素子は202万画素CCDで、最大1224×1632ピクセルの画像を撮影できる。レンズの詳細なスペックは公開されていないが、2倍ズームのためか、広角側の画角は一般的なカメラ付き携帯よりやや広めだ。

 本体底面にレンズとモバイルライト、そして時刻や電波の状態を示す小さなモノクロのサブディスプレイがある。レンズは光学2倍ズームでオートフォーカス

 側面にあるカメラボタンの長押しか、メニューからのカメラアイコンの選択で、カメラモードが起動。カメラの起動は約2.5秒とそこそこの速さだ。撮影サイズは120×128ピクセルから1224×1632ピクセルの2Mサイズまで7種類用意されている。

 メニューは非常にシンプル。階層化されたためだ。ただ、どのメニューが下階層を持っているかは表示してほしい。また数字キーへの割り当てがないのは不便だ(左)。メニューで撮影設定を選ぶと、その下に撮影サイズやモバイルライト、シーンなどの細かい項目が現れる(右)


 メニューで「その他」を選ぶと、保存先や自動保存の画面に。オートフォーカスの切り替えもここにある(左)。おなじみのオンラインガイド。ショートカットは割と少ない(右)


 撮影時の画面。上下の情報表示が邪魔することもなく構図を決めやすい。AFを効かせてピントが合うと、中央に緑の枠が現れる。ピントが合わないと赤い×が表示される


 ビューワスタイル時は、表示も横向きになる。上部に操作ガイドが出るのはいい。緑のボタンがシャッター、赤のボタンがメニュー、左右のボタンはズームというのが分かる。メニューが縦位置時と同じように出るのはちょっと……

 注意すべきは縦横の方向。端末上ではVGA以上の解像度も480×640、1224×1632と縦位置で撮れるかのように表示されるが、実際にはちょっと違う。生成されるのは横長の画像なのだ。撮影すると1632×1224ピクセルの横長の画像が生成され、その画像に「回転させて撮りました」というExif情報が付加される。そのためPCに転送して閲覧する際、Exif対応でなおかつ画像回転タグに対応している画像ビューワで見ると「画像はすべて縦位置」になり、Exif未対応のビューワで見ると「画像はすべて横位置」になる。

 手前がExif対応画像ブラウザ、後ろがWindows XPの縮小表示。縦横が入れ替わっているのが分かる

 以前からシャープの端末にはこうした傾向が見られ、PCユーザーのことはあまり考えていないような印象を受ける。ちょっと残念な点だ。撮った写真をPCユーザーにメールで送るときは、縦横に気をつけたい。

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