TAXI NY「いきなり変な男が私のタクシーに乗ってきたの!」Mobile&Movie 第146回

» 2005年01月21日 18時47分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名TAXI NY(Taxi)
監督ティム・ストーリー
制作年・製作国2004年アメリカ作品


 今回ご紹介する作品は、リュック・ベッソンのヒットシリーズ「Taxi」のニューヨーク版。フランス版との大きな違いは、レーサー級のテクニックを披露するタクシー運転手が、ディーバ系の女性であること。車が多くて路地の狭いニューヨークをぶっ飛ばすカーアクションは、最高にスリリングです。

 本作品のオープニングテーマは、ビヨンセの「Crazy in love」。ハスキーなハミングにのせて、マンハッタンを軽快に駆け抜けていくメッセンジャーのベル。彼女が自転車に乗るのも今日まで。念願の免許を手に入れ、明日からはタクシードライバーとして働くのです。

 そんなベルの門出を祝おうと、彼氏のジェシーはディナーを用意して待っていましたが、免許の発行に手間取り、ベルは大遅刻。不機嫌になったジェシーと何とか仲直りしたベルは、明日からの仕事を楽しみにしていました。

 翌日、ベルのお客第1号として乗り込んできたのは、空港へと急ぐビジネスマン。ベルは自慢の改造タクシーで、空港まで飛ばします。思う存分、自分のテクニックを試せてベルは大満足。次の乗客を待っていると、突然男が乗り込んできました。

「あの車を追ってくれ!」

 男はニューヨーク市警のウォッシュバーン刑事。数日前に担当した事件の失敗で免許を取り上げられ、パトカーを運転できなかったのです。銀行強盗の現場付近に居合わせたベルのタクシーで、ウォッシュバーンは犯人の車を追おうとしていたのでした。

 運賃をもらえるならと、犯人の車を追跡するベル。自分のドライビングテクニックには絶対の自信があるのに、犯人もかなり手強い相手。思わず熱くなってしまいます。追いつめたつもりが事故を起こしてしまい、結局ベルがウォッシュバーンと一緒に警察へ連れていかれることに。

 そんな時、ベルの携帯電話が鳴り出します。ウォッシュバーンのせいでカーチェイスをする羽目になり、あげくに警察で交通ルール違反について説教され、ジェシーとのディナーの約束の時間を過ぎてしまっていたのです。

「5時と言ったろ」

「いきなり変な男が私のタクシーに乗ってきたの!」

「いいわけは聞き飽きた!」

 2回連続のデートのキャンセルに、ジェシーは怒り心頭。ウォッシュボーンに事の顛末を説明させようとしても、部屋に入れてもくれません。自慢のタクシーは警察に押収され、恋人まで失い、今夜寝る部屋もないベル。すべてはウォッシュバーンのせい。

 しかし、銀行強盗の逮捕に燃えるウォッシュバーンを放っておくことができず、ついついウォッシュバーンの代わりに運転して、事件の捜査を手伝うことに。走り屋タクシー運転手と、運転が苦手なドジ刑事が力を合わせて、銀行強盗を捕まえることができるのでしょうか。

 そもそも、ウォッシュバーンが運転免許を取り上げられた原因は、携帯電話の偽造プリペイドカードの囮捜査。取引相手に怪しまれて逃げられ、追いかけようとして、ウォッシュバーンの運転する車が大事故を起こしてしまったのです。映画の中の囮捜査といえば、圧倒的に麻薬絡みが多かったので、トランクの中から携帯電話のプリペイドカードが出てきたのには驚きでした。

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