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ニュース 韓国携帯事情:
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韓国では、他国とのイメージとは一変し、親しみやすさを強調。価格も20万ウォン(約2万円)前後とリーズナブルで、子どもやお年寄り、「節約派」のユーザーを中心に人気。今年から始まった番号ポータビリティも後押しして、2004年には国内での総出荷数が、5万台という予想を6倍以上超える、約33万台を達成した |
そのVKが1月14日、日本へのローミング(cdmaOne)が可能な「VK220C」をリリースした。外国へ持って行ってもそのまま使えるローミングフォンだが、日本の場合、周波数の特殊性から特定機種でしかローミングができない。日本対応機種のリリースは、なんと約2年半ぶりだ。
現在も日本を往復するビジネスマンなどに細々と売れ続けているローミングフォンは、実質Anycall(Samsung)製の1機種(KTFは「SPH-X6000」、SKTは「SCH-X600」という型番)のみ。それ以前にも三洋製の「C111SA」しか存在しておらず、端末に選択の余地がないのが現状だ。
新たにローミングフォンを作った理由として、前出のキム・ギヒョン氏は「SKT側からの要求が大きかったのです。日本向けローミングフォンを、長い間リリースしていない状態でしたので、カメラ付きのものを出そうということになりました。私たちとしても、既存の機種をローミング用にアップグレードさせただけで、大きな負担なく作ることができました」という。
ちなみにこれをきっかけとした日本進出はあるか? との質問には「W-CDMAの日本市場で勝算があるようなら」と前置きしつつ、「進出してみたいですね」と話す。VKの今年の目標は、利益率と、昨年の総売り上げの10%程度しか占められなかった欧州市場でのシェアを伸ばすことだ。
「国内で20%。残りの80%は3分の1ずつを、中国、ヨーロッパ、東南アジアという配分を目指します。活動基盤である中国市場だけを見れば、その比率を減らすことになりますが、実質損にならないよう全体の売り上げを伸ばします」(キム・ギヒョン氏)と意気込む。

ただしVKのように好調なメーカーだけではない。裏には厳しい現実もある。中国市場を中心に端末を提供していたセウォンテレコムは、2002年に中華圏へ167万台を輸出。2003年8月時点では中小企業の中で初めて輸出3億ドル突破という記録を樹立し、輸出量もこれまでの2倍以上増の467万台となった。しかし輸出拡大の一方で、営業利益337億ウォンもの赤字を出し、結局2004年5月、法廷管理(日本でいう会社更正法)を申請する結果に終わっている。
1年という短い期間で、最盛期と転落を経験してしまった理由はさまざまあるが、大きな原因はSARSなどの影響で中国市場が冷え込んだことと、時期を同じくして中国メーカーが技術力をつけ、中・低価格帯を中心にシェアを拡大してきたことだ。
自社ブランドよりOEMによる生産・販売が多かった同社はその影響をもろに受け、1台約150ドルの輸出価格を60ドル台にまで下げ、赤字の輸出を行ったことが破綻につながった。現在も価格競争力の強い中国メーカーはシェアを徐々に拡大しつつあり、今後ブランド力の弱いメーカーは苦戦を強いられる可能性が高い。
昨年NokiaとMotoloraが日本市場への返り咲きを果たしたように、目前に迫っているW-CDMAへの移行に伴って世界の動きは活発。韓国でも、ブランド名「SKY」の端末メーカーSKテレテックと、ブランド名「EVER」の端末メーカーKTFテクノロジースが、海外進出へ向け動き出しているという。
韓国の携帯電話メーカーが新たに2つ参入することで、競争はさらに激化しそうだ。逆に世界市場で争えるだけの舞台が整った今、未だ存在感を発揮できずにいる日本メーカーの活躍にも期待したい。
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[佐々木朋美,ITmedia]
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