ファイナルファンタジー(FF)シリーズは、これまでいろいろやった。しかし、中でも強い印象を残しているのが「FF II」だ。
なにしろ、“いきなりモンスターに襲われて全滅”からゲームが始まるのである。主人公は4人だが、そのうち1人は冒頭ではぐれ、なかなか出てこない。これは今から見ても、なかなか斬新なストーリー構成だったと思う。
そんなFF IIが「P901i」にプリインストールされた。これを購入せずして、何を買うのか。筆者は迷わず「FF II」目当てでP901iを購入した(本文中に、ストーリー内容にかかわる説明があります。これから初めてプレイされるかたはご注意ください)。
コンテンツ名 | ファイナルファンタジーII |
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料金月額 | 無料(プリインストール) |
対応機種 | P901i(ほかの機種向けは2月下旬配信) |
アクセス | なし(2月下旬以降は「メニューリスト」-「ゲーム」-「ロールプレイング」-「ファイナルファンタジーi」) |
実は、FF IIの「衝撃のオープニング」はモンスターに襲われることだけではない。真の衝撃は、オープニングロールにあった。
「はるかかなたの せかいに おいて……ながくつづいていた へいわが いま おわりをつげた(中略)はんらんぐんは フィンおうこくで たちあがったが(中略)へんきょうのまち アルテアへと てったいしなければ ならかった」
てったいしなければならかった。これが世に名高い、FFシリーズ中最強ともいわれる誤植である。……内心ワクワクしながら確認すると、携帯版FF IIは「撤退をよぎなくされた」に変更されていた。個人的に、ちょっと残念ではある。
余談はさておきプレイしてみると、随所にファミコン版との違いが見られる。まずパッと見で、グラフィックがきれいになった。キャラクターが驚くと、「!」のフキダシがでるなど、細かい表現力もアップしている。
登場人物のセリフも、漢字かな混じりに。ファミコン版は全部ひらがなで、それはそれで味があったが、漢字のほうが読みやすいことは間違いない。実際に付き合わせたわけではないが、セリフの内容も微妙に変化しているようだ。
ゲームセーブは、ダンジョン内でも行えるようになった。携帯でプレイする場合、空いた時間に10分だけプレイしたい……ということもある。だから、ダンジョン内でこまめに中断できる点はとてもありがたいのだ。
実際に遊んでいると、結構サクサクプレイできることが分かる。ステータス画面の「コンフィグ」から「ダッシュ」を選べば、主人公が早歩きになる。これはプレイのテンポが早いほうがいい、という人にはお薦め。
細かいところだが、戦闘時に全キャラクターが「たたかう」を選択する場合は、決定ボタンを押しっぱなしで次々と入力できる。なんだか戦闘がめんどくさいな……と思ったら画面を見ずに、決定キーを押したままでも問題ない(ふと画面を見たら全滅していた、という可能性もないではない)。
少し気になったのは、ゲームバランスが一部悪いこと。さすがに詳しくは覚えていないが、ファミコン版もそうだっただろうか?
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