ボーダフォンは2月14日、3Gの高速データ通信方式「HSDPA」(High Speed Downlink Packet Access)のフィールド試験を開始したと発表した。総務省から実験免許を取得しており、2GHz帯を利用して東京都江東区とその周辺で実験を行う。
VodafoneグループとしてもHSDPAに取り組んでおり、フィールド試験を行うのは日本が最初となる。「できるだけ早い時期に商用化したい」(ボーダフォン)
下り最大14.4Mbpsの通信速度を持つHSDPAは、現行のW-CDMA方式の進化形と位置づけられる。現行の3Gインフラに大きく手を入れることなく導入できるのが特徴の1つ。既にドコモは2005年の導入を目指して研究を進めている(2004年3月3日の記事参照)。
- ドコモ、最大14MbpsのHSDPAをデモ
横須賀リサーチパーク(YRP)のドコモR&Dセンタで、試験機器を使ったHSDPAのデモンストレーションが行われた。W-CDMAの進化形であるHSDPAは、平均速度2M〜4Mbps。CDMA2000 1x EV-DOと比較すると「要素技術としては似たようなものだが、EV-DVに近い」という。
- イー・アクセス、HSDPA方式で2006年度中に携帯参入
米Lucentおよび富士通と共同で、1.7GHz/W-CDMA方式の実証実験を行う。シェア10%が目標。MVNOなども積極的に進めたいとした。
- HSDPAと4Gの間を埋める「スーパー3G」〜ドコモ
100Mbpsを実現するといわれる、未来の通信技術「4G」。ここに到達するまでに、ドコモはHSDPAと、「スーパー3G」というステップを踏む。スーパー3Gでは、30Mbpsの通信速度を実現できるという。
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