Sony Ericsson、マス向け3G端末を発表〜将来はウォークマン携帯も3GSM World Congress 2005

» 2005年02月15日 17時28分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 Sony Ericssonは2月14日、仏カンヌで開催中のモバイルのイベント「3GSM World Congress 2005」で3G端末2モデルを発表した。また、親会社であるソニーの「ウォークマン」ブランドで携帯端末を発表する計画も明らかにした(2月15日の記事参照)

 この日、同社が発表したのは、3G端末の「K600」と「Z800」。K600はマス市場に向けた端末で、「3Gにボリューム端末をもたらす」と説明員。スリムなボディに130万画素カメラを搭載、ビデオ通話機能のほか、プッシュEメールやPIM、PCとの同期など、ビジネス向けの機能も備える。出荷は2005年第3四半期の予定。

 スリムなストレートのボディに130万画素カメラを搭載した「K600」

 Z800は、折りたたみタイプのフル機能搭載型3G端末で、Vodafoneのカスタマイズモデル「V800」(日本では「802SE」)の原型。1.3メガピクセルカメラを搭載し、ビデオ通話が可能。外部メモリとしてメモリースティックスロットを装備し、最大1Gバイトをサポートする。1クリックで音楽再生ソフトを起動できる専用ボタンも搭載された。ボディカラーはチタニウムシルバーとシルバーの2色で、今年前半の出荷を予定。

 802SEの原形になった「V800」

 ほかにも3Gデータ通信カード「GC95」も発表した。3Gエリア外ではEDGE/GSM/GPRS網を利用できる。

「音楽+携帯にフォーカス」〜マイルス・フリント社長

 今後の戦略を発表した同社社長のマイルス・フリント氏は、「2005年に注力するのは、エンタープライズとエンタテインメント、中でも音楽」とした。音楽プレイヤーとして信頼できる携帯端末の開発、親会社ソニーとのシナジー効果の追求、協業の3ステップで市場へのアプローチを図る。

 2005年のビジョンを語るSony Ericssonのマイルス・フリント社長

 端末側では、魅力的なデザインや使い勝手のよさ、音質やアクセサリ、ストレージなどに着目して端末を開発。今後、ソニーの“ウォークマン”ブランドを冠した携帯電話を投入する計画だ。「25年の歴史を持つウォークマンが次の時代を迎える」とフリント氏。合わせてソニーが欧米市場で展開中の音楽ダウンロードサービス「CONNECT」と協業することも発表した。ファイル方式は「オープンな標準仕様をサポートする」といい、MP3形式を例に挙げた。なおCONNECTは現在、独自方式のATRAC形式を採用している。

 音楽は各社が注力すると表明。MotorolaとApple Computerの提携に続き、この日はNokiaがMicrosoftとの提携を発表している(2月15日の記事参照)

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