「V603SH」のモーションコントロールを試す(1/2 ページ)

» 2005年02月22日 14時35分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 シャープ製のボーダフォン向けPDC端末「V603SH」が発売になった。2メガピクセルのカメラ機能を備える2Gハイエンドの「V602SH」に、「V402SH」のテレビ機能を取り込んだ「良いとこ取り」端末だ。

 さらに端末自体の動きを検知できるモーションコントロールセンサーを備え、本体を傾けて操作を行ったり、振ることでゲームなどが楽しめるという大きな特徴も備える。

「動き」を検知できるモーションコントロールセンサー採用

 V603SHに搭載されたモーションコントロールセンサーは、地磁気を利用した3方向の姿勢角度検出(端末の向きや傾き)、いわゆる電子コンパスの機能に加え、2次元の加速度も検出可能なセンサーだ。端末の向きだけではなく「動き」を検出することで、端末を傾ける、振るといった動作でさまざまな端末の操作を行える点が特徴だ。

2.4インチの大型ディスプレイを180度反転させ、表にして閉じることも可能なビュアーポジションもサポートする。伸縮式のアンテナは通信用ではなく、テレビ受信用

 V603SHを傾けたり振ったり──つまりモーションコントロールを利用して行えることはけっこう多い。最も分かりやすいのは4方向キー代わりに使う「モーションコントロールカーソル」機能だ。各種メニュー画面やメールの閲覧時などに側面の「M」キーを押すと、端末を上下左右に傾ける動作がそのまま4方向キーの操作になる。筆者が試してみた限り、手首をひねるようにして小さめの動きで操作すると、傾け、戻すという1回の動作が、キー操作1回分になるように動作してくれた。

「モーションコントロールカーソル」機能を使わない、という場合には「M」キーを無効にしたり、終話ボタンの代わりに使うこともできる(左)。モーションコントロールが思ったように使えない場合、補正作業を行う。ディスプレイ部を開いた状態、閉じた状態の両方で行う必要があり、ちょっと面倒だ。ちなみに購入時のままでもそれほど問題なく使えた(右)

 とはいえ“自由自在”というわけにはいかないし、メニュー操作などでは結局決定キーを操作する必要がある。実のところ、開いた状態では、この使い方の実用性はちょっと「?」だ。

 日常的な操作での利用という意味では、ビューアスタイル時に振ることで終話キー代わりに使える。要するにテレビを視聴している場合などでも即座に終了できる。残念ながら後述する表示方向の自動切換え機能とは併用できないが、ビュアースタイルを多用する人はこちらの機能を選択しても悪くない。

 ユーザーショートカットへの割当てもなかなか便利だ。ユーザーショートカットに上、右、左に傾ける動作を2つずつ組み合わせて割当てが可能で、待受画面からなら側面の「M」キーを押し、割当てた動作を行えばいい。ビュアースタイルで特定機能を呼び出したい時にはけっこう実用的に使えそうだ。

ビュアー時設定を「モーションコントロールON」にしておけば、ビュアースタイルで何か機能を利用中でも振るだけで待受け画面に戻れる。使ってみると意外と便利(左)。ユーザーショートカットは「モーションコントロール」の2つの動作を組み合わせて呼び出せる。画面のような設定ならビュアースタイルで「M」キーを押し、下方向に2回振ると受信メール画面に切り替わる(右)
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