小さなボディに大きなディスプレイが載っているpremini-II。青色LEDが埋め込まれており、やたらと青く光る。画面は再生モード時 |
「メガピクセルカメラのiモードで世界最小」と称して登場した「premini-II」(1月24日の記事参照)。前モデルより大きくなったものの(2004年11月の記事参照)、このサイズは手のひらへの収まりがいい。カメラモードにして横位置で構えると、昨今のコンパクトデジカメを握っているのとあまり感覚が変わらないほど。「もしかして一番デジカメ感覚で使えるケータイなのかも」と思わせるボディだ。
そもそもここまでコンパクトで、ボディの半分以上を液晶ディスプレイが占めるストレートデザイン自体、テンキーがついたデジカメのようなもの。ちょっと面白そうだ。
カメラは130万画素CCDで、レンズは底面に装備される。底面で一番目立っているのは、実はレンズではなく自分撮り用ミラー兼着信ランプ。レンズは小さくちょろっとついてるのだが、これでもガラス製レンズで、F4.0である。
カメラをオンにするには、サイドのカメラボタンを長押しする。カメラモードが起動し、画面がすべて横向きになる。面白いことにiショット(S)からフルサイズのSXGAサイズ(1280×960ピクセル)まで、撮影時はすべて本体を横にして使うのだ。カメラモードにした瞬間、premini-IIはスリムデジカメに変身するのである。
シャッターはサイドのカメラボタンで、これが構えたときちょうどいい位置に来る。たいていの端末はサイドのボタンと同時にセンターボタンもシャッターとして使えるのだが、premini-IIはサイドのカメラボタンのみ。センターボタンは再生モードへの切り替えに使うのだ。このくらい潔く「カメラモード時はデジタルカメラになる」仕様を貫いてくれると面白い。
カメラ時は方向キーとその周辺のソフトキーで操作する。メールキーを押すとメニューが現れ、細かい設定ができるのだが、夜景モード、フォトライト、ホワイトバランス、スポット測光など便利な機能がうまく揃っている印象だ。ユニークなところではカメラセルフモードがある。カメラモードにしているときは、着信しないという設定である。
「1」「4」「7」「2」「5」「8」の6つのキーにはショートカットが割り当てられているので、ダイレクトで設定を変えることも可能。ただ、グリップしたとき誤って押してしまう位置なのが難点だ。
iモードボタンを押すと画面表示が変わるのもデジカメ的。デジカメのDISPLAYボタンに相当するもので、押すたびに各種表示が消えたり全画面モードになったりするのだ。
ちなみにSXGAでメモリースティックDuo Proに保存した場合、撮影から保存まで5秒少々。ここまでデジカメっぽくしたなら、記録速度もデジカメ並にしてほしかったが、ちょっと難しかったか。
それでは画質を見ていこう。屋外編は恒例の象のすべり台からだ。カシオのEXILIM S20による作例も並べておいた。
見て分かる通り、premini-IIの画角が少々狭い(ちょっと望遠気味)が、それ以外はけっこういい出来。確かにディテールはやや甘く、ダイナミックレンジも狭いが、“さすがは130万画素CCD”という写りだ。
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