白くて角が丸いボディのヒンジ近くにレンズがある。見ての通り、撮影補助用ライトは用意されてない。サブディスプレイも最小限の大きさだ |
普及型FOMAの第1弾として登場した富士通製の「F700i」(2月2日の記事参照)。700iシリーズでは、さまざまな部分でコストダウンが図られており(2月2日の記事参照)、カメラ部もF90xi系がCCDを使っているのに対して、F700iは128万画素のCMOSセンサーが搭載された。富士通端末のアウトカメラとしては初搭載となる、CMOSの実力に注目しつつ見ていこう。
搭載した撮像素子は異なるものの、基本的な操作はF90xi系と同じテイストで、機能面もほぼ同等だ。方向キーの上を押すとカメラモードが起動。ほかの多くの富士通端末と同様、最大サイズのSXGAまですべての写真の撮影は、端末を縦に持った状態で行う。
撮影画面の下には小さなアイコンがずらりと並ぶ。左右キーを使って項目を選び上下キーで選択。これのおかげでメニューをいちいち開かなくても細かい設定が可能だ。
設定可能な内容は細かく、撮影効果(いわゆるシーンモードが中心)では、風景や逆光、夜景、夕焼けなど8種類が用意される。明るさや色の濃さ、ホワイトバランスの設定も可能だ。
ただ、F90xi系と大きく異なる点が2つある。1つは撮影補助用ライトを内蔵していないこと。そのためライトのオン/オフ機能はない。フラッシュ代わりとしては大して役には立たないが、かといって取ってしまうのも大胆だ。
もう1つはメニューに「ちらつき調整」があること。蛍光灯下で撮影したときなど、電源周波数との同期による縞模様が発生したとき、手動で調整してなくすことができる。
今回は最初に、同等のカメラ機能(128万画素CCDでパンフォーカス)を持つ「F900iT」(2004年6月の記事参照)と比べてみよう。
F900iTはCCD。F700iはCMOSセンサー。さらにF700iのCMOSセンサーのほうがセンサーサイズが小さくて画角もちょっと狭い(44ミリ相当)。F900iTは35ミリ相当である。
F700iで撮ったほうはISO50でシャッタースピードは1/3125秒、レンズはF3.2。F900iTはISO100で1/4095秒、F3.6。
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