ボーダフォン3Gの海外メーカー製端末として登場し、PCマニア筋に絶大な人気を誇るのがノキアの「702NK」(2月14日の記事参照)。130万画素のCMOSカメラを搭載した端末だ。
底が丸いユニークなデザイン。画面は再生モード。撮影時も再生時も同じ画面デザインだ |
同じカメラ機能でも、日本メーカーの携帯と欧州系携帯では、使い勝手も機能の取捨選択も、画質のこだわりどころもユーザーインタフェースも全然違うといっていい。そのあたりに注目しながら見ていこう。
カメラは、ストレートボディの裏側に大きくレンズ部が埋め込まれている。レンズ部が2ミリほど飛び出ており、ゴムのリングが装着されている。これが保護の役目もしているようだ。レンズの奥にあるのが130万画素のCMOSセンサーである。
メニューからカメラを起動すると、画面の一部にカメラウィンドウが現れ、そこがファインダーになる。端末は縦位置で操作し、生成される画像は横位置になるわけだ。日本の製品によくある、“端末を横向きに持ち、画面全体をファインダーとして横向きに撮影する”という設計ではない。
カメラは背面に大きく埋め込まれている。レンズには4.5ミリ、F3.2とスペックが書き込まれている。撮影補助用ライトはない |
ディスプレイは、QVGAを見慣れた目には、いささか粗く感じる208×176ピクセル。撮影できる画像サイズは640×480と1280×960の2パターンのみと、笑っちゃうほどシンプルだ。
壁紙などに使うときは、あとから「壁紙に設定」を行うと自動的に縮小される。このあたりは、やたら設定が細かい日本の端末に比べるとアバウトである。アバウトだからシンプルで、そういうのは悪くない。
撮影機能は明るさ・コントラストの調整とナイトモードのオン/オフだけと思っていい。明るさとコントラストはメニューから選び、方向キーで操作する。実のところ、撮影補助用のLEDもマクロモードもない。カメラ機能は極めて簡単なのだ。
上下キーでデジタルズームを調整したら、センターボタンで撮るだけ。左右のキーは静止画と動画の切り替えに割り当てられている。細かい設定をしたければオプションからメニューを操作する──。それだけである。
もっとも多機能なのが偉いわけじゃない。702NKは撮影・記録時間も約3秒と高速な上、操作も機能もシンプルなのでサクサク撮れるのだ。
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