2004年の端末出荷、シャープが2位に躍進〜IDC調査

» 2005年03月01日 22時52分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは、2004年第4四半期の国内携帯電話市場動向と、2005年の市場見通しを発表した。

 2004年の年間携帯電話出荷台数は、対前年比13.5%減の4402万台。ベンダー別年間出荷台数シェアは、堅調に出荷台数を伸ばしたシャープが第2位に浮上した(2004年10月の記事参照)。トップは前年同様NECが獲得、パナソニック・モバイルは前半の不振が響いて3位となったが、2004年第4四半期では首位を獲得している(2004年12月の記事参照)

 2004年第4四半期の国内携帯電話端末出荷台数は、対前年同期比19.9%減の1086万台。海外ベンダーの新規参入による市場の回復が期待されていたが、新3G端末の市場投入の遅れなどが影響し、低調に終わった。

 同四半期には、CDMA 1X、EV-DO、W-CDMAなどの3G端末の出荷が54.4%を占めるなど、3Gへのシフトが加速。FeliCa搭載端末も、出荷台数の14.6%を占めるなど、拡大が見られる。Symbian OS、Linux OS搭載機の市場占有率は、ドコモの901iシリーズ投入の遅れから、出荷台数の5.5%を占めるにとどまった。

 2004年第4四半期国内携帯電話出荷ベンダー別シェア

 2005年の見通しについては、通信キャリアの3Gシフト戦略が続くことから、今年後半までには3Gの市場占有率が70〜80%になると予測。ただし出荷台数については「買い替えサイクルによる循環的要因は市場拡大におけるプラス要因と期待できるが、端末コストの高騰化など未解決な問題点が多いことから、2005年の年間出荷数量の伸びは限定的となる可能性が高い」(IDC Japanコミュニケーショングループの木村融人シニアマーケットアナリスト)としている。

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