電車に乗ったり、Suica対応店舗で商品を買ったり、といった行動はカード型のSuicaでもできることだが、モバイルSuicaの大きなメリットは履歴をいつでも確認できるという点にある。
F901iCには「実証実験Step2用OV」という名称のiアプリが入っていた。電子マネーのチャージ方法、履歴表示、定期券の表示、利用案内と4つのメニューが表示される。
上野駅のような大型のターミナル駅では、駅構内や駅ビルにもたくさんの店舗が入っている。上野駅では駅構内のほとんどの店舗と駅ビルatreに入っている店舗で、Suicaが使えるようになっている。今回は駅構内の書店で雑誌を購入してみた。
この日の東京は大雪。冷たい風が吹き抜ける構内を歩いてるうちに寒くなってきたので「サンディーヌExpress」で食事をすることに。もちろん支払いはモバイルSuicaだ。金額を聞いてF901iCを取り出すと、店員さんは「あ、ケータイのSuicaですね!」と言いながらリーダー/ライターを取り出し、ちょっとうれしそうだった。
少額の決済を携帯で行えて、電車も乗れるというのはなかなか便利……そう思いながらF901iCをタッチして改札を出ようとしたら、ピーッというエラー音とともに引っかかった。残高不足でもない。
一瞬戸惑ったが、すぐ原因に思い至った。Suicaの場合、入った駅と同じ駅で改札を出ようとすると、エラーが出てしまうのだ。
見送りのためなど、電車に乗らなくても駅に来ることはある。モバイルSuica正式スタートのときには、Suicaを入場券にも利用できるようになっていると、ちょっとうれしいかもしれない。
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