韓国、プリペイド携帯電話を買うならココ韓国携帯事情(1/3 ページ)

» 2005年04月11日 16時51分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]

 4月に入り本格的な旅行シーズンの到来だが、韓国を旅行しようと思っている人は、ぜひプリペイド携帯電話の契約にチャレンジしてみよう。外国人旅行者でも契約できるうえ、機種は最新のものから中古品まで購入できる。プリペイドの契約の仕方を、ソウルでも有名な電気街とともに紹介しよう。

韓国でプリペイド契約を行うには

 韓国では携帯電話のことを「ハンドフォン」といい、プリペイド携帯のことを「カードフォン」という。

 このカードフォンを韓国でプリペイド契約をするためには、ショップで端末を買って手続きすればいいわけだが、外国人の場合は身分を証明するパスポートが必須となる。KTF、LG Telecom(LGT)はそれでいいが、SK Telecom(SKT)では外国人登録証の提示を要求するので、旅行者が契約することは残念ながら不可能だ。

 契約時には通話料としてある程度の額を入金しなければならない。各キャリアの最低金額は、SKTが1万ウォン(約1000円)、KTFが2万ウォン(約2000円)、LGTが3万ウォン(約3000円)。逆に継続して電話を使わない場合、その番号がなくなるまでの期間は、SKTが1カ月半、KTFが3カ月、LGTが4カ月となっている。

 プリペイド携帯で可能な機能は通話とSMSのみとなり、NateやFimmのようなデータ通信サービスはできない。通話料はSKTが55ウォン(約5.5円)/10秒で、KTF、LGTが50ウォン(約5円)/10秒。SMSは3社とも30ウォン(約3円)/1通だ。1キャリアにつき基本的に2回線まで契約できるほか、3キャリア同時に契約することも可能だが、端末あたり1つの番号しか持てないので番号に比例して端末も増えることになる。

キャリア SKT KTF LGT
初期プリペイド 1万ウォン 2万ウォン 3万ウォン
未使用時番号継続期間 1カ月半 3カ月 4カ月
通話料 55ウォン/10秒 5ウォン/10秒

 ちなみにプリペイドでは中古が主流だ。中古端末の相場は、安いものは5万ウォン(約5000円)程度から、高いものは50万ウォン(約5万円)程度と、端末の新旧や状態によって大きな差がある。あまりにも安いものは、傷が多い・ヒンジがゆるいなど、修理が必要なものも多いので、よく触れてみてから買うようにしよう。

現在出回っているお勧め機種

Anycallの「SPH-E1700」だ。流行のスライド型で、動画も撮影できるカメラを内蔵。20万ウォン(約2万円)前後で購入できる CYONの「LG-LP3000」。元祖MP3端末として有名で、60.5Mバイトのメモリ内蔵。25万ウォン(約2万5000円)前後で購入できる

昔ながらの電気街、ソウル版「秋葉原」──龍山

 それでは、プリペイド端末はどこで買うのがいいのだろうか。ソウルで携帯電話を買うときに便利な電気街を紹介しよう。

 ソウルのほぼ中心部に位置する龍山(韓国語読みでYongSan)は、電化製品やパーツ、ソフト、ジャンクまで、さまざまなものが一堂に売られている秋葉原のような街だ。昨年までは主に電気街を目指す人たちが利用するひっそりとした駅だったが、韓国版新幹線「KTX」の開通とともに、ソウル駅と並ぶ停車駅として駅が一新された。これと同時に、飲食店やショッピングモールなどが入った駅ビルも完成し、見違えるように変身した。

 駅ビル内にも、電化製品を販売する「龍山電子商街」があるが、龍山の面白みは街に出ると実感できる。駅の3番出口から右へ出てビルの壁なりに進み、再度右に折れると左手にある通路を伝って龍山の街へ出てみよう。

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