「preminiワールドが完成した」──。NTTドコモのプロダクト&サービス本部第二商品企画担当主査である竹原功祐氏は、5月13日の「premini-IIS」発表の意味をこう話した。
premini-IISは、小型化と使いやすさの両立を目指してきたpremiiシリーズの第4弾となる。QVGA液晶、130万画素カメラといった基本的な機能はpremini-IIを引き継ぎ、カラーリングを変更した。
ドコモの端末戦略は大きくFOMAにシフトしており、ユーザーの選択も「いま端末を換えるならFOMA」という意識が強くなってきている。自然と、ムーバ端末はメインストリームではなくニッチを狙った企画端末が増えた(1月25日の記事参照)。
台数を期待できない企画端末だが、preminiはシリーズ累計で約50万台を販売するというヒットとなる。「端末ラインアップがFOMA中心となるなか、『preminiがほしい』とムーバを選んでくれるお客様もいる」(竹原氏)
premini-IISの登場で、“premniワールドの完成”がうたわれたわけだが、今回がラストのpreminiなのだろうか。
「この(preminiの)マトリックスは完成かなと思っている。しかしこれが最後というわけではなく、コンセプト1つ1つは、ほかの端末に生かしていくことになる」(竹原氏)
さらに「preminiという名前が付く端末も出てくるかもしれない」と話し、FOMA版preminiについても「やりたい」と意気込みを話した。
ただしpreminiの小ささは、成熟した2Gのプラットフォームだからこそ可能になった。FOMAでは技術的にまだ難しい部分もある。「次が出るとすればFOMAでしょうね。でも全然決まっていない」。会場の担当者はこう話した。
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