携帯に金細工を――「蒔絵シール」を試す

» 2005年05月20日 15時36分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 このところ、街には携帯を飾り立てるグッズがあふれている。個人的に、ああいうものはギャルが貼るもんだと無視を決めこんでいた。

 しかし、あるシールを見つけてこの考えは覆された。キューブジャパンが販売する「ケータイシール金蒔絵」がそれだ。金細工の「蒔絵」を模したシールで、どこか古風な大人のダンディズムが漂う。これ、ちょっといいんじゃない? というわけで実際に貼ってみました。

Photo これがシール(左は「P901i」用のカスタムジャケット)。「金の龍」「銀の龍」「玄武、青龍、朱雀、白虎」といった絵柄がプリントされている。渋いチョイスだ

 ここで日本文化の1つである「蒔絵」について簡単におさらいしておこう。蒔絵とは、漆を接着剤代わりに金や銀などの金属粉を装飾する技術。漆は筆で塗れるから、絵を描くように優美な文様を描けるという仕掛けだ。

 ケータイシール金蒔絵は漆こそ使っていないが、素材はちゃんと金粉、銀粉を使っている。また「印刷の“版”を多くしており、立体的な感触を出している」(キューブジャパン)という。

 ちなみにこの製品、本物の蒔絵よろしく食器に貼ってもいいという。

シールなら貼りゃあいいんでしょ

 ケータイシール金蒔絵は、なんだかんだいっても基本的にはただのシールだ。シートをはがしてから、こすってケータイに貼り付ける

Photo まずは底面のシートをはがし
Photo 位置を決めて貼ったら……
Photo よーく爪などでこする

 乾いた、なるべく平らな面にシールを押し付ける。空気が入らないようにひとしきりこすり、透明のシートをはがすと“蒔絵”だけが貼り付いて残っているという寸法だ。

Photo 貼りついたー

 周囲に見せてみると「へー、いいんじゃない?」と意外に好印象。やはり記者はセンスがいい、と得意になっていると、約1名「なんかヤ○ザみたい」と無粋なセリフが……。しかし、この発言は軽く無視した。

 これで満足してもいいが、気になるのは「湿気などですぐはがれるんじゃないの?」ということ。しかしこの点は安心していい。ケータイシール金蒔絵は蒔絵同様、水に強いのが特徴だという。「食器に貼って、スポンジでこするぐらいではとれません」(キューブジャパン)

 IT戦士はうたぐり深い。実際に水に沈めることにした。

Photo 水道の蛇口をひねって、水を張った中に沈めてみました
Photo わざと荒っぽくペーパータオルでこする
Photo ……おお、確かになんともない

 摩擦にも、ある程度まで耐えられるという。「携帯をポケットに出し入れするぐらいなら、まず問題ない」(キューブジャパン)。あえて注意するなら、バイブレーションに設定して振動したとき、貼付面と机などが連続してこすれるとよくないとのこと。

 それより問題なのは、電子レンジだ。金粉を電子レンジで熱すると、黒く変色してしまう(銀粉は問題なし)。ただ携帯に貼っているぶんには、携帯を電子レンジでチンする……という人はまさかいないだろうから、大丈夫だろう。

 このケータイシール金蒔絵、上写真以外にも「花吹雪」「蝶」「風神雷神」といった絵柄が用意されている。もちろん現代風の絵柄をデザインすることも可能だし、実際にそうしたプロジェクトも動いているという。

 ともあれ「携帯にシールなんて許さん」と思っている日本男児なあなたも、貼ってみると案外楽しいかもしれない。

Photo 最後に、携帯以外として取材ノートにも貼ってみた。なんだか高級感が出た、と思うのは記者だけか?

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