“音楽再生機能”は、どう変わったのか──901iSシリーズ

» 2005年05月20日 16時05分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 ドコモは901iシリーズ(2004年11月の記事参照)以降のFOMAで、「音楽再生」への対応をうたっている。PCでAAC形式にリッピングした音楽CDの楽曲ファイルを端末側で再生できる機能だ(4月4日の記事参照)

 ただしこれはFOMAがサポートする3GPPフォーマットで映像なしのデータを動画ファイルとして再生できるのを「音楽対応」と解釈した機能。機種によっては連続再生や端末を閉じた状態での再生に対応しておらず、“オマケ機能”的な位置付けともいえた。

 901iSシリーズでは(5月17日の記事参照)、全モデルが「端末を閉じた状態での連続再生」に対応。簡易音楽プレイヤーとして最低限の機能が使えるようになった。

 全機種“閉じたまま連続再生”が可能になった901iSシリーズ。左から、N901iS、F901iS、P901iS、SH901iS、D901iS (C)1987-2005 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

「N」「P」でも“閉じた状態での連続再生”が可能に

 富士通のFOMAは「F900i」から、端末を閉じたままでの連続再生に対応していた(2004年7月の記事参照)。「F900iC」(2004年8月の記事参照)では上下サイドキーの長押しで、次の曲や前の曲へのスキップが可能になり、「F901iC」「F700i」では、エンコードしたファイルをminiSDに転送する際に便利なユーティリティソフトも同梱(2004年12月の記事参照)。曲名表示にも対応するなど、この機能にこだわってきた。もちろん「F901iS」(5月17日の記事参照)でもこの機能は健在だ。

 三菱電機製の「D901i」(2004年11月の記事参照)、シャープ製の「SH901iC」は(2004年11月の記事参照)、ドコモが対応をうたった901iシリーズからの対応。いずれも端末を閉じた状態での連続再生に対応しており、「D901iS」(5月17日の記事参照)「SH901iS」(5月17日の記事参照)ともにその機能は引き継がれた。

 NEC製の「N901iC」(2004年11月の記事参照)とパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P901i」(2004年11月の記事参照)は、連続再生と閉じたまま再生のいずれも対応していなかったが、700iシリーズで閉じたままの再生に対応。901iSでついに、端末を閉じたままの連続再生が可能になった。いずれもサイドキーを使った音量調整にも対応する。

 なおP901iSは(5月17日の記事参照)、著作権保護機能を備えたSD-Audioに対応。端末に同梱される音楽管理ソフト「SD-JukeBox」と、著作権保護対応のSDカードリーダーを使えば、手持ちのCDからリッピングした音楽を端末側で再生できる。本格的な音楽機能をウリにしており、再生用のプレーヤーやイコライザーを備えている。

 本格的な音楽再生機能を搭載したP901iS。背面の有機ELには再生中のアーティスト名や曲名が表示される。音楽再生中に電話がかかってくると、音楽は一時停止状態になり、通話終了後に再生ボタンを押せば曲の途中から再生される

 ただしドコモによれば、SD-Audioとiモーションを利用した音楽再生の2つの音楽機能は切り分けているという。「SD-Audioの楽曲と、iTunesでエンコードしたAACファイルは再生機能を切り分けており、1つのプレイリストに混在させた再生などはできない」(説明員)

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