“AV機能全部入り”の「W32SA」は、アンテナがいっぱい

» 2005年05月23日 17時36分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 録画可能なテレビ、録音できるラジオ、着うたフル、SD-Audio──。1つの端末に4つのAV機能を盛り込んだのが、三洋電機の「W32SA」(5月23日の記事参照)だ。

 デザインは“重ね着感覚”を表現したレイヤードスタイル。色や手触りの異なる素材を組み合わせてアクセントを出している。

 ツートンカラーの「W32SA」


 「テレビ付きということで、回転2軸にすることも検討したが、まずは馴染みのある折りたたみ型にした」(説明員)


 背面のWINのロゴが光る(左)。背面ディスプレイは4色のパッシブ型有機EL

ホイップアンテナはFMラジオとテレビ用

 FMラジオやUHF/VHFのテレビ、FMトランスミッターを内蔵していることから、「W32SAはアンテナだらけです」と説明員。

 ホイップアンテナはテレビとラジオ専用(左)。端末の右サイドにはminiSDスロットや上下キー、イヤホンジャックを装備(中)。赤外線ポートは先端部にある(右)

 携帯電話の通信用アンテナはヒンジ部と先端部に内蔵し、ホイップアンテナはFMラジオとUHFテレビ用に付けられた。「だから通話状態が悪くてアンテナを伸ばしても、感度は良くならない(笑)」(同)。イヤホンアンテナはVHFアンテナを兼ねており、底面のヒンジ部付近にFMトランスミッターが内蔵されている。「互いが干渉しないよう、配置を含めた調整をしている」(説明員)

テレビとFMラジオのチューナーは独立したものを装備

 W32SAは、「FM専用チューナーとアナログテレビ用のチューナーの両方が入っている」(説明員)といい、FMラジオもテレビもステレオで聴くことが可能だ。

 テレビは最大40分までの録画が可能。視聴時は秒間30フレームで、録画はQVGAサイズで秒間15フレームのムービーになる。フォーマットは3G2のMPEG-4で、音声コーデックはAAC(東芝のA5511Tの場合は音声コーデックはAMR)。録画した番組は端末内に保存され、著作権保護の観点から外には出せないようにしている。

 テレビはワイド画面での閲覧も可能。番組表示部分の下にはテレビ局が関連情報を表示するエリアを用意。左ソフトキーを押すと、局のサイトにアクセスできる


 テレビの各種設定画面

 なおW32SAでは、満充電の状態からテレビを視聴可能な時間は60分。「60分たつとテレビが切れる」(説明員)。またバッテリー残量のアイコンが1つになった場合もテレビがオフになる。これはテレビでバッテリーを使いきって携帯電話が使えない──という事態を防ぐためだ。

 W32SAは前モデルの「W31SA」同様、着うたフルとSD-Audio、FMラジオ機能を搭載しているが、これらの機能も強化された。

 音楽プレーヤーには新たに「Bass」「Clear」「Pop」「Rock」のエフェクトを装備。SD-Audioについては端末側にエンコード機能を搭載、PCと端末をUSBケーブルでつなげば著作権保護対応のminiSDカードリーダー/ライターを介すことなく端末内のminiSDカードに音楽データを転送できるようになった。FMラジオは60分の録音に対応する。

 音楽関連の新機能の目玉はやはり「FMトランスミッター」。端末内にある着うたフルやSD-Audio、動画データの音声部分を、カーステレオやオーディオコンポ、FMラジオ携帯など、FMラジオチューナー内蔵機器に飛ばせる機能だ。

 ユーザーはダウンロードした音楽のプレイリストを作成し、あとは音を飛ばす機器同士の周波数を同じものにセットすれば、端末内の音楽をほかの機器を通じて聴くことができる。

 端末と相手機器の周波数を同じものに設定することで、端末内の音楽データをFM電波で飛ばせる


 発表会場ではラジカセを使ったデモを実施


 カメラを使ったOCRは日本語読み取りに対応


 メインメニュー画面は3種から選べる(左、中)。発話キーを押すと最大5人までの相手に簡単操作でアクセスできるペアメニューが起動する
製品名 W32SA
サイズ 約50×103×28ミリ
重さ 約129グラム
連続通話時間 約200分
連続待受時間 約280時間
カメラ AF付き126万画素CCD
外部メモリ miniSD(別売り)
メインディスプレイ 約2.3インチ26万色相当のTFT液晶(QVGA)
サブディスプレイ 0.9インチ4色の有機EL
EZチャンネル
EZナビウォーク ○(地磁気センサーなし)
着うたフル
着うた ○(ハイクオリティステレオバージョン対応)
安心ナビ
EZテレビ
聴かせて検索
ボディカラー レイヤードオレンジ、デュアルブラウン、グルービングシルバー
データフォルダ容量 約50Mバイト
BREWデータフォルダ容量 約10Mバイト
Eメール送信BOX容量 約768Kバイト
Eメール受信BOX容量 約1280Kバイト
日本語入力 Advanced Wnn V2
バイリンガル機能 ×
Eメールバックグラウンド受信
発売日 7月上旬


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  • P901iSのワンプッシュオープンボタン、なぜ光らない?
  • 顔認証技術を活かしたアプリの隠れた楽しみ方
  • あの人とのメールは、こうして読み返す
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