NEC「携帯着せ替え」強化――スタイルプラス第2弾

» 2005年05月31日 22時28分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 NECが、携帯向けの“着せ替えパネル”事業を強化する。BIGLOBEは6月1日から、iモード向けサイト「みんなNらんど」でFOMA「N700i」用の着せ替えパネル「スタイルプラス」第2弾を販売する。10人のクリエイターによる作品で、価格はそれぞれ1260円。

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 NECとロフトワークの共同デザインプロジェクト「N+10Creators」によるもの。ロフトワークの運営する4000人のクリエイターコミュニティからデザインを公募し、集まった約1000点のデザイン案から厳選した10作品を選んだという。

 BIGLOBEモバイル事業部の井上直子氏は、「こういうスタイルプラスを作れ、と押し付けるのでなく、クリエイター自らがほしいパネルをデザインしてもらった」と話す。デジタル系クリエイターや、映像作家、書家といった才能が集結して、今回のスタイルプラスができ上がったという。

Photo 実際に装着したところ。一番左の「薄紅風」をデザインしたfeebeeさんは、徳間書店や美術出版社などでイラストを描いている

 制作側と買い手側が、双方向のコミュニケーションをとれるような工夫もしている。6月1日からは、ロフトワークス内にブログ「10クリエイターズBlog」を開設。興味を持った人間が、積極的に発言できるようにする。

 また、みんなNらんどでクリエイターからのプレゼントとして、パネルデザインの雰囲気をそのまま待受画面化したオリジナル画像、Flash時計を提供するという。

“P”の「カスタムジャケット」を追撃

 現状では、着せ替えパネルといえばやはりパナソニック モバイルの「カスタムジャケット」の知名度が高い。対応ジャケットも“P”に対応したものが多くリリースされている状況だ。

 しかしロフトワーク取締役の林千晶氏は、「“N”の着せ替えパネルは、より親しみやすさを目指す」と話す。パネルの装着方法にしても、パナソニック モバイルの製品のようにネジでとめるのではなく、ワンタッチで取り付け、取り外しが可能。こうした点が「多くの世代に受け入れられる可能性がある」という。

 前出の井上氏は、「スタイルプラスの売上数はいえないが、1人で5つ買うユーザーも出ている」と話す。後発ながら、バリエーションも増やして“P”を追撃するとした。

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