NECが首位を奪還──第1四半期携帯出荷

» 2005年06月07日 13時35分 公開
[ITmedia]

 調査会社IDCは6月6日、2005年第1四半期の携帯電話出荷台数を発表した。2004年第2四半期以来、メーカー別シェアでパナソニックに首位の座を奪われていたNECが、トップの座を奪い返した。

 2005年第1四半期の国内携帯電話出荷台数は、対前年比5.2%増の1177万台。FOMA 901iシリーズや700iシリーズが連続して出荷された影響から、5四半期ぶりのプラス成長を記録した。

 メーカー別シェアは、トップが20.1%のシェアを獲得したNEC。前四半期まで連続トップの座についていたパナソニックは18.4%で2位、3位にはシェア13.3%のシャープが入った。トップ3以外では独自色の強い端末を投入している富士通や三洋電機のシェアが上昇傾向にある。

3G端末の出荷占有率が65.7%に上昇

 通信方式別の出荷台数では、国内の3G端末占有率が65.7%に上昇。OS別の出荷状況は、Linux OS搭載端末が連続出荷されたことから、同OSの市場占有率が5.5%から27.3%に拡大した。

 2005年の見通しについてIDGは、通信事業者の積極的な3Gシフト戦略が続くと見られることから、同年後半までには3Gの市場占有率が80%前後まで上昇すると予測。ただし出荷台数については、「買い替えサイクルによる循環的要因は市場拡大におけるプラス要因と期待できるが、端末訴求力の強化、在庫問題など、いまだ未解決な問題点も少なくないことから、2005年の年間出荷数量の伸びは限定的になる可能性が高い」(IDC Japanコミュニケーショングループのシニアアナリスト木村融人氏)としている。

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