回転2軸ヒンジとアクティブターンの使い勝手短期集中ロードテスト「902T」 No.4

» 2005年06月28日 23時09分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 豊富な通信機能と共に902Tの象徴といえるのが、回転2軸ヒンジのアクティブターン。好き嫌いはあるでしょうが、筆者は待受もアクティブターンを活用してます。

 回転2軸ヒンジの端末としては貴重なカラー背面液晶も備えている902T。「カメラ利用時以外はベーシックに折りたたみ端末として使いたい」というユーザー向けの機能だと思うのですが、「シャキーン」が好きな筆者は、メインディスプレイを表にしたビュワースタイルで使ってます。

 ビュワースタイルで待受していても「オープン通話」をオンにしておけば、ディスプレイ側を180度水平ターンさせるだけで通話を開始できます。“ビュワースタイルのまま着信拒否”といった操作はできませんが、この点は普通に閉じて待受にしていても同じ。“ターンスタイルで待受中のみアドレス帳に登録された名前を表示しない”なんて機能もないのですが、プライバシーが気になる場合は普通に閉じておけばいいだけなので、特に問題ということもないでしょう。

 ちなみに902T、ビュワースタイルのままでも多くの操作を行えます。初期状態では不在着信や未読メールの確認しかできませんが、初期設定でマナーモードのオン/オフになっている右側面中央ボタンの長押しにほかの機能を割り当てるといろいろできるようになります。

 右側面中央のボタンは「設定」-「一般設定」-「ショートカット設定」-「サイドキー長押し」で、ほかの機能の割り当てが可能。「メインメニュー」を割り当てておくと、側面ボタンだけでも任意のメールを読んだり、Webアクセスしたりできます。ちなみにスポットライトのオン/オフにも割り当てられます。

 「もったいないな」と思うのは、まずショートカットメニューを呼び出せない点。ビュワースタイルのままで操作できることははある程度限られているので(文字入力できないし)、個人的には「ショートカットメニューを呼び出せたら」と思うんです。あと、上下ボタンの長押しにも機能を割り当てられれば、“片方はメール受信ボックス、片方はWebアクセス”みたいな使い方もできるかと。

 ビュワースタイルで使う際、けっこう便利だと思えてきたのが「おきまりアドレス」を使った撮影画像のワンタッチ送信。最近の端末ではよくある機能ですが、mixiを利用し始めてからよく使うようになりました。とりあえず“これだ!”と思った被写体を撮影してメールで画像だけ送信し、あとでPCからWebアクセスして文章を入力する──という使い方ができるのは便利。パケット定額プランのパケットフリーを契約しておいて、撮影した画像はどんどん自分のPC用メールアドレスに──という使い方もありだし。

 ビュワースタイルだとカバンの中などでの誤動作が心配──という人もいうでしょうが、それほど心配する必要もなさそうです。ビュワースタイルでシャッターボタンが押されるとカメラ機能がオンになってしまいますが、少なくとも筆者はこの経験はありません。シャッターボタンが2段押し構造で、2段目まで押し切らないとカメラモードには移行しないからでしょう。

 これが右側面中央のボタンの長押し時の設定。マニュアル熟読しないと気が付きにくい機能の1つ(左)。ビュワースタイルからの180度ターンでもオープン通話は有効です。ビュワースタイルでの待受けならやっぱりこれはオンにして、スマートに通話を開始したいところ(右)

 仮に意図せずカメラモードになってしまっても、その後の操作がなければほどなく待受状態に戻ります。また誤動作防止機能(簡易キーロック、*長押し)を有効にしておいても、音声着信時の着話操作はできますし(開いてから発話ボタン)、カバンに入れる時はアクティブターンで待受しないという選択肢もあります。持ち歩き時の選択肢が多いのはやっぱりいいことです。

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 ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。一ユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

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