KDDIもSIMカード──GSMローミング、PKIにも利用ワイヤレスジャパン2005

» 2005年07月13日 11時07分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 KDDIは7月13日、電話番号情報を記録したICカード「au ICカード」を採用すると発表した。9月に対応携帯電話2機種「W32S」と「W32H」を発売し(7月11日の記事参照)、WIN端末において今後標準対応としていく。

 au ICカードはGSM圏やW-CDMAでいうSIM(UIM)カード。電話番号情報が記録されており、カードを差し替えることで複数の端末を容易に切り替えて利用できる。

 今回「GLOBAL EXPERT」という名称で、GSM圏約160カ国へのプラスチックローミングも行うことを明らかにした。プラスチックローミングとは、au ICカードをGSM端末に差し替えて利用するローミング方式のこと。米国や中国のほか、英国、フランス、ドイツなどこれまでCDMA方式の「GLOBAL PASSPORT」が利用できなかった地域でもローミングが可能になる。なお当初は音声通話のみ利用できる。

 またau ICカードに電子証明書を搭載し、PKIを利用した電子認証を可能にした。「Security Pass」の名称で、SSLクライアント認証を可能にする。SSLクライアント認証は、サイト側から見て正しい端末からアクセスされていることを認証するもの。ドコモも「FirstPass」という名称で同様のサービスを提供している(2003年6月20日の記事参照)が、KDDIのサービスでは企業が自社の証明書を搭載できるよう拡張した。

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