ボーダフォンPDCの「ムービー変装」(2004年5月の記事参照)や、NEC製FOMAの「デコレーションテレビ電話」に採用された顔認識技術を持つN-Vision(ニブンビジョン)が、ワイヤレスジャパンのブースで、2つの新しいソリューションを提案している。
1つは端末内にアーカイブされた写真データの中から顔認識技術を使って特定人物の写真を検索する「i-Photo Serch」。もう1つは顔認識技術をベースに写真のオブジェクトを認識する広告ソリューションの「i-Scout」だ。
i-Photo Serchは、端末内の写真データの中からアドレス帳に登録した顔写真の認識情報を使って、特定人物の写真を検索可能にするもの。会場では「アプリからアドレス帳の情報を引っ張れる」(説明員)ことからM1000を使ったデモを行っていた。
「例えば、端末内にアーカイブされた画像の中から、○○さんの画像を探す──といったことが可能」(説明員)。日付やファイル名以外の検索方法を提供できるとしている。なおPC版には、複数の人物を指定した検索や人数を指定した検索機能も搭載しているという。
i-Scoutは、撮った写真のオブジェクトをサービスプロバイダのデータベース内にあるオブジェクトとマッチングさせ、商品販売サイトへの誘導やクーポン配信との連携を計れるようにする広告向けソリューション。写真の中の特徴を顔認識のアルゴリズムで収集し、データベースとの紹介を行う。
「これから入ろうとする店の看板を撮影してメールを送ると、割引クーポン券が送られてきたり、雑誌に載っている商品の写真を撮って送ると、販売サイトのURLが送られてくる──という利用イメージ。写真の一部が隠れていたり、看板が傾いていたりしてもオブジェクトを認識できる」(説明員)
QRコード読み取りに比べて手軽なのに加え、雑誌などの見映えを損なわないメリットもある。大手ポータルサイトやカタログショッピングの会社など10社が導入を検討しているという。
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