2GHz帯のTDDバンドを使った携帯電話サービス参入を目指すアイピーモバイルは、ワイヤレスジャパン2005のブースで「TD-CDMA方式」の実動デモンストレーションを行っている。
デモは「自社のビルの上に設置されていた基地局を持ってきた」(同社)もの。TDD方式の携帯電話に割り当てられる予定の2GHz帯(2010M−2025MHz)のうち、10MHz幅を使って電波の送受信を行っている。
TD-CDMAは、PHS同様に上り下りの両方の通信を同一周波数帯で行う技術。10ミリ秒を15個のタイムスロットに区切り、一定の時間を下りに充て、残りを上りに充てる。エリアの状況などによって下りと上りの割当比率を変更できるのが特徴。
デモでは15スロットのうち、3スロットを制御に使い、6スロットずつをデータ転送に充てた。下り方向の速度は2.5Mbps程度出ているという。
端末は当初PCカード型を想定。写真は各国の商用サービスで実績のあるものだ。UT Starcom製の音声端末はモックアップとなっている。
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