台湾で開催された「Taipei Telecom 2005」の会場は、どこへ行ってもショーや景品配布に多くの人だかりができていた。会場の雰囲気をレポートしよう。
各社のブースは様々だったが、異色だったのはTaiwan Mobileブースだ。全体がエジプトの神殿のようで、スタッフのコスチュームもそれっぽい。神殿の柱の中に端末などが展示されており、なかなか凝った作りをしている。ブースを見ただけで足を運ぶ来訪者の姿も多いようだった。
Taiwan Mobileのブースはかなり凝った作りで、エジプトの神殿そのもの。ステージでのショーもどことなくエキゾチックな雰囲気
スタッフから占いコーナーの占い師まで、全員このコスチューム。なお「占いコーナー」では写真のように泣きながら相談を受けている来訪者の姿もあり、ただの客寄せではなくきちんとした人生相談などを受けていたようだ
展示会の華といえば、やはり各社のコンパニオンの女性たち。各社「美女」なコンパニオンを使って最新機種の説明などを行っていた。
Taiwan Mobileではコンテンツサービス「Virtual Girl」のデモも。実は、RealなGirlによるこちらのデモのほうが大人気だった。クイズに当たるとその場で景品がもらえる
米Motorolaコーナーは、端末に混じってBluetooth機器の展示も。左の女性がつけているのはBluetoothヘッドセット内蔵サングラス、右の女性が手に持つヘルメットはBluetooth内蔵ヘルメットだ
韓Samsungブース。TV電話対応携帯電話のデモということで、携帯に向かって笑顔を振りまくコンパニオンの姿がよく見られた。地元メディアも、台湾で初まったばかりのTV電話サービスの魅力を伝えようと、カメラアングルに苦心しながら写真を撮影していた
FETブース内でパンフレットを配っていたコンパニオンの女性たち。他社と比べても一番垢抜けた感じだった
会場で目立つのは景品コーナー。並ぶだけで景品をもらえるブースには終日行列が絶えず、ステージでもショーの後には景品を観客に向かって投げ入れるなど、会場を一周するだけで両手が景品でいっぱいになるくらい。来訪者も景品目当てに会場内を右へ左へと大忙しだ。
左上は国際電話会社の景品配布で、100人くらいが常に並んでいた。景品を配るコンパニオンの女性も大変。右上はAPBWのステージ。「プレゼント欲しい人!」と司会者が叫びながら観客を集めていた。下はTaiwan Mobileのショーの最中、左でChunghwa Telecom、右でFETが対抗してショーを開催。観客もどちらを向けばいいのか迷ってしまう。この一角はショーの激戦区、常に観衆でごった返しており景品がばらまかれるたびに歓声が沸いていた。
会場の一角に、ちょっと変わったブースがあった。古い携帯電話の修理コーナーである。海外では中古や古い端末などはメーカーではなく街中の「修理屋さん」に出すことも多い(当然無保証扱い)。いわばその修理屋さんが展示会場に出張してきているわけだ。いかにも職人な人が、半田ゴテ片手に修理している様はなんとなく頼もしかった。
修理コーナーでは古い端末を買い取ったり修理、チェックしてくれる。メーカーが協賛しているものの、これは非オフィシャルな改造修理扱い。「古い端末も愛着を持って使い続けよう」というキャンペーンであるわけだ
- 中国メーカーのW-CDMA端末も登場
「Taipei Telecom 2005」会場には、多くのW-CDMA端末が展示されていた。中国や台湾メーカーのW-CDMA端末もあり、メーカーの広がりを感じさせた。
- 「簡単・かわいい」小熊の携帯
Taipei Telecom 2005で、ちょっと面白い製品を見かけた。i-care Telecomの簡単操作端末は「携帯に見えないケータイ」。海外のバイヤーも注目していた。
- 勢いに陰りも――台湾のCDMA 2000とPHS
台湾ではCDMA 2000とPHSもサービス展開されている。W-CDMA事業者にどう対抗していくのか?「Taipei Telecom 2005」では、明快な答えが見つけにくかった。
- GSMからW-CDMAへ――台湾の通信事情
海外でも続々と開始される、W-CDMA方式の3Gサービス。台湾で開催された「Taipei Telecom 2005」は、あたかもW-CDMAの展示会のようだった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.