今回は、「N901iS」の動画機能を調べてみます。AV機能に興味があるユーザーならご存知のとおり、携帯電話は機種によって、再生できる動画ファイルのクオリティが違います。
既に後藤記者が「D901iS」の動画再生機能を調べていますが(7月5日の記事参照)、こちらは“QVGA、384Kbps、毎秒15フレームならスムーズに再生可能”という結果でした。先日「SH901iS」で同様のテストを行い、結果を掲載していますが(7月27日の記事参照)、やはりQVGAで毎秒15フレームの動画が問題なく再生できたようです。
果たしてN901iSはどうでしょうか。
テストでは、カノープスの「X-Transcoder」で作成した6種類のSD-Videoファイル(ASF)を用意しました。携帯にiモーションとして認識させるため、miniSDの「SD_VIDEO」の下の階層の「PRLxxx」(xxxは3桁の数字)フォルダ内に動画を入れると……
サイズ | ビットレート | フレームレート | 再生状況 |
---|---|---|---|
QCIF | 128kbps | 10fps | スムーズに再生 |
QCIF | 384kbps | 15fps | 音声のみ、動画表示不可 |
QVGA | 192kbps | 10fps | 音声のみ、動画表示不可 |
QVGA | 384kbps | 15fps | 音声のみ、動画表示不可 |
QVGA | 500Kbps | 15fps | 音声のみ、動画表示不可 |
QVGA | 1Mbps | 30fps | 音声のみ、動画表示不可 |
結果はごらんのとおり。ざっと試した限りではQVGAが全滅で、QCIFでもフレームレートが上がると動画が表示できないという結果になりました。これは「コマ落ちが出て視聴しにくい」といった意味ではなく、初めから液晶画面上に「表示できません」と表示が出ます。
このように、映像品質の高い動画ファイルを再生しようとすると「映像が再生できません」と明示されます |
ただ、QCIFでフレームレートを落とせばきれいな映像再生が可能。字幕もくっきり読めて、それなりに快適です。
動画再生時の操作性はどうでしょうか。例えば拡大表示ができるか気になりますが、これは再生を一時停止したときに現れる「機能」(右ソフトキー)から「画像表示設定」で「等倍表示」と「画面サイズで表示」の2種類を選べます。
そのほか、再生中には音量調節や次の動画ファイルへの移動が可能。このあたりは、基本的にiモーション機能なわけですから、音楽再生機能のレビュー(7月12日の記事参照)も参照してください。
長期ロードテスト「N901iS」 |
長期ロードテストとは |
ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。 読者のニーズが機種を決定なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。 |
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