「SCH-X670」でローミングだけではない、海外向けサービス韓国携帯事情

» 2005年08月08日 14時58分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]

 夏といえば海外旅行の季節でもある。そこでキャリアやメーカーでは、旅行の際役立つサービスを完備し、ユーザの便宜を図っている。

 8月1日、Samsungでは、日本とのローミングフォン「SCH-V670」を発表した。これは2002年に開催された日韓共同のサッカーワールドカップの際「SCH-X600」をリリース以来、約3年ぶりにリリースする同社2つ目の日韓ローミングフォンとなる。

 日韓を行き来するビジネスマンのために、Microsoft Office、PDFファイル、JPG画像を見られるファイルビューアを搭載しているほか、PictBridgeとIrDAで有線、無線によるプリントアウトも可能だ。またMP3、VOD、MODへの対応と、マルチメディアに強いことも特徴となっている。

2002年にリリースされた、SCH-X600。「話者独立音型 声認識機能」で、利用者の声を録音せずとも音声認識をして、電話をかけたりできる
SCH-V670。カメラは130万画素。GPS機能も持ち、テレビやエアコンを操作できるリモコン機能も搭載。カラーはスモーキーブラックとミッドシルバーの2種類で、価格は50万ウォン(約5万円)台となる予定だ

 SKTでは、ベトナムでのローミングサービスを開始している。これによりCDMAローミングの地域はタイ、インドネシア、ベトナムに拡大され、GSM方式のマレーシアを除いた東南アジアのCDMA全域をカバーすることとなった。同社は年内に、インドやマカオなどにもローミング地域を拡大する予定だという。さらに同社ではW-CDMAのローミング地域も、日本のほか、香港とシンガポールに拡大している。

 KTFでは、単に海外ローミングを行うだけではない、一歩先を行くサービスを提供している。電話を受ける際も料金が追加される海外ローミングにおいて、間違い・迷惑電話は大敵だ。そこで同社では海外でもかけてきた番号が表示される発信番号表示(CID)サービスを無料で提供している。

 さらにKTFは、海外の携帯電話とSMSを交換できる「国際SMSサービス」も開始した。これはKTFに加入している携帯電話とKTのAnn端末(固定電話を携帯電話のように持ち出して通話やSMSが利用できるサービス)、専用Webサイトから送れるというサービスだ。

 利用方法はメッセージ入力後、国際電話と同様に001+国番号+携帯電話番号を入力し送信する。一度に送れるメッセージは80バイトまでで、1回100ウォン(約10円)の利用料金が付加される。これにより海外170カ国の437キャリアに向けてメッセージの発信ができることとなる。

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