ようやく復活したG'zOne TYPEーRである。「あの」カシオ計算機が開発したアウトドアを猛烈に「意識」したタフネス携帯電話である。筆者の周りに多数いる「俺っちはこれしか使わないんだ」(これしか使えねぇんだ、といっていたような気もする)と、旧式のG'zOneを「大事に大事に」使っていた船乗りたちが待ちに待っていた携帯電話である。
「耐衝撃」「JIS保護等級7級の防水性能」とたくましさを主張するG'zOne TYPE-Rだが、これまでに掲載された関連記事を読むと「デザイン」にまつわる話題がなぜか多い(たとえばこれやこれ)。ひょっとしてG'zOne TYPE-Rは最近よくある「アウトドア風味」をまぶしただけの都会限定「なんちゃって」アウトドアケータイじゃないのか。いやいや、やっぱり実力の兼ね備えた頼れる「真のタフネス」アウトドアケータイであってほしい。
と、不安と期待が錯綜するなか、私のメインフィールドである「船」(やっぱり「PC」じゃなかったのね)で、G'zOne TYPE-Rを徹底的にしごき倒すことにした。波しぶきが踊り狂う外洋で泣き言を洩らすような軟弱「カッコだけアウトドア」野郎なら、即座に太平洋の藻屑にする予定だ。
この記事では「勝手に連載」の超私的志向によって、通常の携帯電話レビューとはまったく異なる「船乗り」(“釣り人”ではないことに注意)の視点から評価していく。それゆえ、携帯電話レビューで定番の「文字入力に内蔵アプリの使い勝手、カメラの画質にテレビの画質」については一切触れていない。
まっとうなレビュー記事を期待して、この記事をクリックしてくれた皆さんには申し訳ないが、そういう「実のある」話はこの記事やこれから掲載されるだろう正統派携帯電話レビューを参考していただきたい。
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