ドコモで1機種、KDDIで3機種と次第に根付きつつある“携帯フルブラウザ”。もともとはダウンロードできるiアプリ版ブラウザから始まったムーブメントだが、今後の趨勢を占う上で面白いデータがある。
jig.jpが明かした端末別jigブラウザダウンロードランキングを見ると、意外な端末のユーザーがjigブラウザを愛用している。
下記のランキングは、延べダウンロード数と、実際に料金を支払った購入者数を端末別に表したものだ。「購入率ランキング」は、ダウンロードしたユーザーのうち何%が実際に購入したかを機種別にまとめている。
ダウンロードランキング | 購入者数ランキング | 購入率ランキング | ||||
1 | P900i | 1 | SH901iC | 1 | N901iS | 53.% |
2 | W11H | 2 | SH900i | 2 | P901iS | 46.41% |
3 | SH900i | 3 | P900i | 3 | SH901iS | 27.% |
4 | N900i | 4 | SH901iS | 4 | SH901iC | 22.6% |
5 | W11K | 5 | W11K | 5 | F901iC | 19.53% |
6 | SH901iC | 6 | W11H | 6 | F900iT | 19.41% |
7 | N900iS | 7 | P900iV | 7 | D901i | 19.23% |
8 | P900iV | 8 | N901iC | 8 | N901iC | 18.41% |
9 | N901iC | 9 | N900i | 9 | P901i | 17.51% |
10 | SH901iS | 10 | F901iC | 10 | SH700i | 14.54% |
延べダウンロード数は前回の調査と同じく(4月6日の記事参照)、「P900i」がトップ。そしてKDDIのJava端末「W11H」や「W11K」が続く。3位には「SH900i」、4位に「N900i」、6位に「SH901iC」と、ドコモ勢ではパナソニック、NEC、シャープが多い。購入者数ランキングでは、シャープ製端末が1位、2位、4位と上位を占める。
面白いのは「購入率ランキング」だ。堂々のトップは「N901iS」で、実にダウンロードしたユーザーの50%以上が購入までしている。しかし実はN901iSには、フルブラウザが内蔵されており、わざわざ別途jigブラウザを購入しなくてもPC向けWebサイトの閲覧が可能なのだ。
内蔵ブラウザが定額制に非対応なのに対し、jigブラウザならばパケット定額範囲内で利用できることなどが、おそらくjigブラウザ購入率の高い理由なのだろう。N901iSユーザーの方がいたら、ぜひフルブラウザをどう使っているか、編集部まで連絡してほしい。
ちなみに、シリーズ別の購入者数ランキングを見ると、「505iシリーズ」では「SO505iS」がトップ。「506iシリーズ」でも「SO506i」がトップだった。“ムーバのSO”強し、といったところか。
FOMAのシリーズ別を見ると、「700iシリーズ」では「SH700i」、「900iシリーズ」では「SH900i」、901iシリーズでは「SH901iC」がトップ。シャープ製FOMA端末とフルブラウザユーザーの相性の良さが浮き彫りになった。
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