ポップなカラーとコンパクトなボディが特徴の「703SH」(7月28日の記事参照)は、「SD-Audio」に対応しており、手持ちの音楽CDからminiSDカードに取り込んだ音楽を聴くことができる。この小さな端末が音楽プレーヤー替わりになれば、カバンの中身も減らせるというものだ。
miniSDカードの対応や“ながら”機能、閉じたまま可能な操作など、音楽プレーヤーとしての実力を試してみた。
703SHで再生可能な音楽ファイルは、「SD-Audio規格で保存されたセキュアMP3データおよびAAC」データとなっている(取扱説明書の7-3ページを参照)。この形式の音楽データをminiSDに書き込むためには、松下電器製の音楽ソフト「SD-Jukebox」などのSD-Audio対応ソフトと著作権保護/セキュリティ機能に対応したSDカードリーダー/ライターが必要になる。
ただし、実はもう1つ取り込み方法がある。アップルコンピュータのジュークボックスソフト「iTunes」でエンコードしたAACデータをminiSDカード内のPRIVATE/VODAFONE/My Items/Sounds & Ringtonesに書き込む方法だ。この場合、著作権保護対応していないSDカードリーダー/ライターでの書き込みも可能だ。
iTunesで取り込んだ音楽ファイルとSD-Audio規格で保存された音楽ファイルは、保存先が異なる。前者はダウンロードした着うたフル(8月9日の記事参照)と同じ場所に保存され、2つを混在させた形でのプレイリスト作成が可能。後者はSD-Audio内に保存され、プレイリスト作成もSD-Audio対応の曲だけで作成することになる。
注意が必要なのは、取り込み時のビットレート。MP3ファイルの場合、192Kbpsでエンコードした曲は再生できたが、256Kbpsでエンコードした曲は再生できなかった。
miniSDカードは、メーカーでは256Mバイトまでの動作を確認しているが、512Mバイトのカードを差してみたところ認識され、特に問題なく利用できた。
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