いきなりだが、今筆者が愛用してるのはカシオ計算機の200万画素ケータイ「W21CA」だ。なぜこれかというと話は簡単で、撮れる絵がきれいだから。
画素数の問題ではなくて、色がきれいだとか、破綻しないとか、ダイナミックレンジが広いとか、不自然じゃないとか、室内でも屋外でもそれなりに頑張ってくれるとか、そういう点で優れているのだ(レビュー記事参照)。予想以上によく撮れるので重宝している。
カシオ製端末のカメラ機能は、確実にベスト4に入る。そのカシオから320万画素の「W31CA」が出たというのだから試してみなければなるまい。
実際、きれいなのである。W21CAやW31CAの画質がいい一番の理由は、大きなCCDを使っているから。1/1.8型のCCDなんて、デジカメとしてもかなりハイエンドの部類だ。これはかなり大きなアドバンテージ。
CCDが大きいとダイナミックレンジも広くなるし、色にも階調にも感度にも余裕が出てくるのでより広い範囲に対応できる。
具体例を示そう。いつもの象のすべり台である。
W21CAもかなりきれいに出ているけれども、W31CAはそのさらに上を行く出来。小さなCCDやCMOSセンサーを使っている端末だと、だいたいこのカットで背景の空が真っ白になるのだが、W21CAもW31CAもしっかり青が残っているし、黄色も白飛びしないで色を残している。これはさすが。
よく見ると、W21CAよりW31CAのほうがちょっと広角気味だ。レンズが違うのだろう。これはちょっと楽しい。どちらが好きかはいろいろあるだろうが、個人的には多少広角気味のほうが楽しめる。ワイド液晶に加え、2048×1232ピクセルの「ワイドモードの画像サイズ」を備えているW31CAならなおさらだ。広角の方が、よりワイド感を味わえる。
特に最近楽しいのが、縦位置ワイド。
W31CAの撮影モードは「ケータイモード」と「PCモード」に分かれており、ケータイモードでは240×400ピクセル、PCモードでは前述のとおりワイドモードが用意されている。本当はVGAクラスのワイドモードも欲しいのだが、そこまでぜいたくはいうまい。
ケータイモードは壁紙用なので縦位置、PCモードはデジカメに合わせて横位置での撮影になるのだが、いろいろ撮ってみると「ワイドの縦位置」はけっこう新鮮で面白い。横位置で撮るには端末を横に向けて側面のシャッターボタンを押したり、あるいはディスプレイをひっくり返してデジカメ風に撮る必要があるのだが、なんだかんだいってパコッと開いて縦位置のままサクッと撮るほうが気軽でいいと思う。それに、ワイド縦位置だといろいろ構図で遊べる。
そんなわけで、今度は縦位置作例である。
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