作品名 | 容疑者 室井慎次 |
監督 | 君塚良一 |
制作年・製作国 | 2005年日本作品 |
「踊る大捜査線」シリーズから誕生したスピンオフ第2弾は、青島や現場の刑事からの信頼が厚い室井管理官が、容疑者として告訴されるというショッキングなストーリー。「交渉人 真下正義」で真下が解決した「地下鉄不審車両暴走事件」から2カ月後、室井は思いがけない窮地に立たされます。
以下、内容に触れますので、これからご覧になる予定の方は注意してください。
2005年2月某日、新宿で殺人事件が発生します。目撃者の証言で、殺人容疑をかけられたのは所轄の警察官でした。室井はこの事件の捜査本部長を任され、犯人逮捕を急いでいました。無線で現場の捜査員に、被疑者の確保を室井は冷静に指示。数多くの捜査員に囲まれたところで、被疑者は一瞬の隙を見て逃げてしまいます。しかし、被疑者はやみくもに走り続けたあげく、車にはねられて即死してしまったのでした。
室井は被疑者の遺留品を見て、事件の裏に何かがあると感じます。被疑者死亡のまま書類送検され、不起訴となり捜査は終了、となるはずでしたが、室井は捜査を続けることに。そんな時、室井のもとへ東京地検の検事がやってきます。“特別公務員暴行陵虐罪の共謀共同正犯”として、逮捕するというのです。被疑者の母が過剰な取り調べがあったとして室井を刑事告訴したのでした。告訴状を用意したのは、エリート弁護士の灰島。警察の不正を徹底的に追求すると室井に戦線布告してきたのです。
そんな室井を担当することになったのは、新人弁護士の小原久美子でした。久美子は過去に被害者として関わった事件で、警察の対応に絶望しており、
「警察が嫌い! 死ぬほど嫌い!」
と室井に宣言します。しかし、久美子は室井との接見を重ねるにつれ、その実直な人柄に好感を覚えるように。独居房に拘留された室井に同情し、力を尽くすことを誓いますが、敵はあまりにも多すぎます。法律を武器に徹底的に室井を追い詰めていく灰島。そこへ、警察庁と警視庁の確執が絡み、組織のトップまでもが室井を陥れようとしていたのです。
一方、警視庁の沖田と警察庁の新城も室井を救うため、奔走していました。新宿の殺人事件の捜査を続けていた現場の警察官たちも、被疑者に女性の影があったことを突き止めます。その女性の名前は、キョウコ。被疑者との関係をキョウコに問いただそうと刑事たちが後を付けると、キョウコは携帯電話を取り出し、どこかへ連絡しました。
その後刑事たちの前に現われたのは、なんと灰島の事務所の弁護士たち。いったい灰島とキョウコにはどんな関係が? 殺人事件の真相はいかに? 室井慎次の正義は貫き通すことができるのでしょうか?
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