背面液晶を見ながら閉じたまま音楽再生──。そんな“音楽プレーヤー”のような携帯が登場した。ボーダフォンの東芝製端末「803T」だ。10月中旬以降に発売予定。
背面に携帯を閉じたまま音楽再生するためのインタフェース「ミュージックコンソール」を備えたのが特徴。音楽プレーヤーライクな1.3インチ4階調のモノクロ液晶と、音楽機能を操作するためのキーを搭載している。
端末を閉じた状態での再生や一時停止、選曲、プレイリスト選択、前後曲へのスキップ、再生モード選択などが可能。ボーダフォンが提供する「着うたフル」への対応に加え、音楽CDからリッピングしたMP3やAACの音楽ファイルについても付属ソフトの「Beat Engine」でminiSDカードに転送すれば再生可能になる。
メール操作やWeb閲覧、Javaアプリなど一部機能を除くほとんどの操作を音楽を聞きながら実行でき、端末を開いて各種操作を行っている際にも、閉じればすぐ音楽プレーヤーとして機能する。プレイリスト作成機能も用意され、フルトラックミュージックダウンロードの楽曲と混在した形でのプレイリスト作成にも対応する。
miniSDカードは512Mバイトまで対応しており、別売りのカードを用意することでより多くの楽曲を端末で再生できるようになる。1000mAhのバッテリーの搭載により、連続最大7時間の音楽再生が可能だ。
製品パッケージにはPCとの接続用USBケーブルと楽曲転送ソフトの「Beat Engine」、オーディオリモコン付きステレオイヤホンマイク、64MバイトのminiSDカード、アナログ変換ケーブルが付属し、買ったその日から音楽を楽しめる。miniSDカードは512Mバイトまでサポートする。
Beat Engineは、AACやMP3形式にリッピングした音楽ファイルをminiSDカードに転送するためのソフト。転送時に電話番号と紐づけする独自のコピー防止情報を付加し、ほかの端末に楽曲ファイル入りminiSDカードを差しても利用できないようにしている。転送可能なフォーマットはMP3とAAC。なおBeat Engine自体にはリッピング機能は備わっていないため、音楽CDの取り込みには別途、アップルコンピュータのiTunesやWindows Media Playerの最新版などが必要となる。
3G携帯電話としての機能も充実。W-CDMAとGSMのデュアルネットワーク対応で、海外に持ち出してそのまま利用可能。Bluetoothや赤外線機能も備える。ユーザーインタフェースは、902Tで装備した日本ユーザー向けのものをベースにブラッシュアップしたという。「803Tではメール作成時に、送り先のメールアドレスや電話番号が入力されていれば、発話キーを押すことでメールをすぐ送信できる。(日本語入力システムの)モバイル ルポも、予測機能周りに手を入れている」(説明員)
有効画素数226万画素のCCDカメラを搭載し、最大1728×1296ピクセルの静止画を撮影可能。別売りのビデオ出力ケーブルで端末とテレビを接続すれば、撮った写真や動画、Vアプリの画面を大画面に出力して楽しめる。
ほかにも約11.6万語の国語・英和・和英辞書、ボイスレコーダー、スヌーズ付きアラーム、世界時計、通貨換算などの機能を装備している。
ターゲットについて、ボーダフォン プロダクト企画部の森一幸氏は「女性も男性も楽しめる色合い。音楽を愛する人全員に使って欲しい」と話す。なお803Tは、海外展開も視野に入れた製品となる。
製品名 | 803T |
---|---|
通信方式 | 国内:W-CDMA、海外:W-CDMA、GSM(900/1800/1900MHz) |
サイズ(幅×高さ×厚み) | 約47×100×26ミリ |
重さ | 約134グラム |
連続通話時間 | W-CDMA:約180分 GSM:約320分 |
連続待受時間 | W-CDMA:約400時間 GSM:約270時間 |
メインディスプレイ | 2.2インチQVGA 約26万色TFT液晶 |
サブディスプレイ | 1.3インチ160×96ピクセル モノクロSTN液晶 |
カメラ | メイン:有効226万画素CCD(13.5倍デジタルズーム対応) |
外部メモリ | miniSD(64Mバイトカード同梱) |
インタフェース | USB、Bluetooth、赤外線 |
その他の機能 | TVコール、バイリンガル、カスタムスクリーン、テレビ出力、QRコード、バイリンガル、モバイル ルポ、ツインスピーカー |
ボディカラー | ピアノホワイト、サックスブルー、スィングレッド |
Bluetoothプロファイル | ハンズフリー、ヘッドセット、ダイアルアップ、オプジェクトプッシュ、ファイルトランスファー |
カラー | ピアノホワイト、サックスブルー、スウィングレッド |
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