NECが「スタイルプラス専用サイト」オープン〜その狙い

» 2005年09月08日 22時58分 公開
[ITmedia]

 NECは9月9日、着せ替えパネル「スタイルプラス」対応の新機種「N701i」の発売に合わせて、スタイルプラスの専用PCサイト「スタイルプラスmode」をオープンする。

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 スタイルプラスを利用した着せ替えの楽しさを訴求するサイトで、各種パネルを紹介するほか、Primeworksが運営する「スタイルプラスshop」にリンクを貼ってパネル販売にもつなげる。ほかにアーティスト石井竜也さんのインタビューや、カラーコーディネーター増田ハルコさんの「カラー診断」コンテンツも掲載する予定。N701iがターゲットにする女性が好むような「シンプルでスタイリッシュなサイト」を目指すという。

 携帯サイト向けには、「みんなNらんど」内に同様のパネル販売コーナーを設置。PCサイトではN701iのスタイルプラス動画ブログや、NEC携帯の公式サイト「NECわいわいモバイル」へのリンクも用意し、随時イベント情報を配信する予定だ。

Photo 増田ハルコさんコーディネートの単色パネル「和彩色」12色(735円)と、各種絵柄のスタイルモード連携パネル第1弾(1260円)を並べたところ。購入時には別途送料が必要

パナソニック モバイルの「ReMOLDe」への対抗心

 NECはN700i以降、着せ替えパネルの分野に進出している。N701iでもスタイルプラスを採用したほか、今後も70xiシリーズではスタイルプラスを継続して採用することを検討している。

 「90xiシリーズの型落ちモデルと、N70xiの棲み分けが明確でないという指摘もあるので、デザイン面を含めて変えて(差別化して)いきたい」(モバイルターミナル事業部、商品企画部エキスパートの溝口民行氏)

 ただ「Nの700iシリーズといえば着せ替え」というイメージがまだ浸透していないという、後発者特有の課題もある。同社の調査でも、スタイルプラスの認知度は低いというデータが出た。「まだパネルの種類も少ないし、認知度を上げる必要がある」(同)。この対策として、今回のスタイルプラスmodeがオープンしたわけだ。

 着せ替え分野で先行するパナソニック モバイルは、既に着せ替えパネルの専用サイト「ReMOLDe」をオープンしている。サイトではユーザーオリジナルのカスタムジャケットを制作可能にするなど、独自性のある事業も展開している。

 前出の溝口氏は、スタイルプラスmodeはReMOLDeのやり方を全くなぞるわけではないと話す。「パナソニック モバイルとはスキームが違う」

 パナソニック モバイルの端末に対応したカスタムジャケットは数多く出ているが、ReMOLDeはそれらに特にリンクを貼っていない。しかし、この方針では「ユーザーがどのサイトにどうあるのか分からない」(同)という。

 NECのサイトでは、サードパーティが開発したパネルも紹介し、販売サイトにリンクを貼っていく考え。既にいくつかのサイトと交渉もしているようだ。「携帯としての性能をそこなうようなパネルを開発した事業者のサイトにまでリンクを貼るかどうかは検討するが、なるべくすべての情報を網羅していきたい」

 同サイトでは、随時パネルのラインアップを増やす予定。サイト内で、早期に100種類以上を揃えていきたいとした。

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