非接触ICカード&コンビニ・自販機で災害時の所在確認

» 2005年09月09日 20時15分 公開
[ITmedia]

 大阪市立大学大学院 都市情報学専攻の中野潔教授は9月9日、SuicaやFeliCaなどの非接触ICカードを使い、大規模災害時に持ち主の所在を確認するシステムについて提案をまとめた。13日に京都大学で開かれる情報処理学会の研究会で発表する。

 非接触ICカードと、コンビニエンスストアや自販機を活用する。ICカードをコンビニ店内や自販機のリーダー/ライターにかざすと、カードIDと所在地、時刻の3情報を束にし、ネットワーク経由でデータベースに格納。家族などがIDを入力して検索すれば安否が確認できる仕組みだ。

 カードIDと検索に使うIDは別のものとし、間に変換処理を入れるようにすればカードのセキュリティは守られるとみている。ただ、個人情報保護法に触れる可能性があるため事前の了解が必要だと指摘している。

 災害時、大都市圏で発生する予想されている帰宅困難者の安否と所在を確認するためのシステムとして考案した。3大都市圏では今年に入り、コンビニが徒歩帰宅者を支援する協定を自治体と結んでいる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年