「夏野さんに聞いてみよう」の、オマケモバイル編集部、ただいま取材中

» 2005年10月14日 03時45分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 今回は杉浦が執筆した短期集中連載「夏野さんに聞いてみよう」(10月12日の記事参照)の裏話を1つ、書いてみたい。

 この短期集中連載、10月5日の夏野さん講演があまりに面白かったので「これは複数回に分けて連載するぞ」と勝手に決めて、連続掲載したもの。結局4本書いたが、読者のみなさんの反応もなかなかよかったので、まずはめでたしといったところだ。

 この講演の中で夏野氏が、いかに従来のクレジットカード事業者が先進的でないか……と熱弁をふるうシーンがあった。何でも、夏野氏はゴールドカードをなかなか発行してもらえなかったというのだ。

 「なぜかというと、転職組だから(*編集部注:夏野氏は米国留学後、ベンチャー企業などを経てドコモに入社している)。どうやら、ゴールドカード発行には『持ち家』『勤続20年』『一部上場企業』が有利という条件があるらしい」

 ここまで紹介してから、夏野氏は上記の条件にあてはまる人間をコテンパンにやっつける。「持ち家といったって、バブルの後不動産の価格は落ちている。勤続20年といったって、その人間はほかの企業で通用しないかもしれない。一部上場企業? (今となっては)危ない危ない!」

 「勤続20年の人間がいたらすいません」と付け足した夏野氏だが、こうした“かつての優良ビジネスマン”像にたよるような保守的な運営ではだめだと強調する。

 「ドコモが三井住友と提携して提供するおサイフケータイ向けクレジットカードは、(保守的でなく)非常に画期的なものになる。来春から始まるので、期待してほしい」。最後はしっかりと、自社サービスの宣伝で締めた夏野氏だった。

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