金属のようにつややかなメタル感、深みのある赤、表面にレリーフを施したピンク──。富士通製FOMA「F902i」(10月19日の記事参照)は、質感を追求した高級感のあるデザインが特徴だ。
ボディカラーは4色展開。それぞれ異なる素材感を表現したという。「プラチナミラーとメタルブロンズは、金属感の出る蒸着塗装を施した。グロッシールージュはルージュのような深みのある赤を出すために、塗りを(通常の塗装より)1層増やしている。フェアリーラベンダーは表面にレリーフを入れてアクセントを出している」(説明員)
丸窓のようなカラーサブディスプレイも、デザインのアクセントになっている。デフォルト設定では、それぞれの色に合わせたデザインのアナログ時計が表示され、プッシュトークの利用時には話者権を持つ人の名前が、音楽再生時には曲名などの情報が表示される。
カメラは前モデルの204万画素CCD(AF対応)から(5月31日の記事参照)、AF対応の200万画素スーパーCCDハニカムに変更され、記録画素数は400万画素に向上。最大撮影1728×2304ピクセルの静止画を撮影可能になった。
静止画撮影では、パノラマ画像を撮影できるモードが新たに搭載された。「4枚撮影した画像を3分の1ずつ重ねて1枚の画像にする仕組み」(説明員)。撮影時には、1つ前に撮影した画像がオーバーレイ表示されるので、それにうまく重なるように撮影すればいい。撮影し終わるとパノラマ画像は自動で生成される。
90xiシリーズで、いち早く生体認証の指紋認証を搭載するなど、セキュリティに配慮してきた富士通端末。F902iでは、端末を閉じるとロックがかかる開閉ロックに新機能を加えた。
端末ロックは待受状態で端末を閉じると、何の操作も受け付けなくなる機能。ただし何らかの機能が起動した状態で端末を閉じてもロックされず、これまでは“端末の操作状態によってはロックされていない”可能性があった。
F902iでは端末を閉じたときに、ロックがかかっていないと背面の小さなLEDが赤く光って注意を促す。きちんとロックがかかると緑色に光るようになっている。
機能面での大きなトピックは、三菱電機製の「D902i」と同じく、日本語入力がジャストシステムのATOK+APOTに変更された点。また、内蔵フォントに「リュウミン」が追加されたのも面白い。端末内で表示されるフォントが全て明朝系のフォントに変わるのは、なかなか新鮮な体験だ。
ほかにも端末が圏外にあるときに作成しておいたメールが圏内に入ると自動送信される機能が追加されている。音楽再生機能は専用メニューが設けられ、[1]キーの長押しで、一発起動できるようになった。この点は「D902i」も同様だ。
機能名 | 有無 |
---|---|
自動時刻補正 | ○ |
FOMAプラスエリア | ○ |
音楽再生 | ノンセキュアAAC(iモーション形式) |
外部メモリカード | miniSD |
外部メモリ最大容量 | 1Gバイト(会場で実機テスト) |
フルブラウザ | × |
セキュリティスキャン | ○ |
ベアラ切り替え | ○ |
プッシュトーク | ○ |
FeliCa | ○ |
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