着信アリ「ケータイの呪いって何?」Mobile&Movie 第184回

» 2005年10月21日 16時35分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名着信アリ
監督麻生学ほか
制作年・製作国2005年テレビ朝日系列ドラマ


 携帯電話を通じて、広がっていく呪いの恐怖を描いた『着信アリ』。映画の続編となるテレビドラマ版は、1話完結方式で展開されます。ドラマ版の主人公も、映画同じ名前“中村由美”。恐怖だけでなく、ユーモアのエッセンスも取り入れて、ドラマ版は“死の予告電話”の謎に迫っていきます。

 ある夜、聞いたことのない不気味な着信メロディを耳にする女子大生。自分の携帯電話に自分からの着信履歴が残され、不審に思います。残された留守電を聞くと、そこには自分の悲鳴にも似た声が……。それが新たな呪いの始まりでした。

 科学情報誌「ジャパン・サイエンス」の編集部で働く由美。仕事はできるのですが、何でもズケズケと言う性格で編集部内では煙たがられていました。その日も会議室で鳴っている誰かの携帯電話を、うるさいからと勝手に切ってしまいトラブルに。

 上司に怒られた帰り道、由美は母校の明和女学院の制服を着た高校生四人組を見かけます。成績が悪かったらしく、四人はテストの答案用紙を燃やそうとしていました。テストに火を付けた瞬間、その中の1人のスカートに燃え移り、あっという間に全身が炎に包まれてしまいました。泣き叫ぶ女子高生たちを、呆然と見つめる由美。

 1人の女の子が命を落とし、残りの3人と由美は事故の目撃者として、警察で事情聴取を受けることになります。死んでしまったのは、裕子という名前でした。裕子の親友の智子は、事故ではない、携帯電話から生まれた呪いだといい始めます。

 「ケータイの呪いって何?」

 警察は相手にしませんでしたが、不思議に思った由美は智子に詳しく事情を聞きます。裕子の携帯電話に何日か前に“死の予告電話”がかかってきたこと。自分たちの先輩も同じように、“死の予告電話”があり事故死したこと。怯えていた裕子もまた、死んでしまったこと……。由美は智子たちの話を真剣に聞いてはいたものの、どこか信じ切れずにいました。そこに現われたのが、警視正の仙堂。いきなり由美に、仙堂が単独で調査している“死の予告電話”について、協力するよう迫ってきたのでした。図々しい態度に呆れる由美は、あっさり断ってその場から立ち去ります。

 翌日「ジャパン・サイエンス」の編集部へ行くと、由美を待ち構えていたのは移動の辞令。ゴシップ記事を扱う「特命ウォッチ」に飛ばされてしまったのでした。「特命ウォッチ」はUFOネタや都市伝説など、インチキ臭い記事の宝庫。いやいや向かった由美を待ち受けていたのは、編集長の佐々木をはじめとした、個性的で怪しげなメンバー。佐々木は昨夜遭遇した由美の事件も把握していて、さっそく“ケータイの呪い”ネタで記事を書くよう命じます。

 しかたなく、事故について調べ始める由美。そこへ、仙堂も同行することに。明和女学院へやって来た2人は、恐ろしい真実を知ってしまいます。そして、そこで“死の予告電話”の着信メロディを聞くことに……。呪いの連鎖は、智子の携帯電話につながっていたのでした。第2話で明らかになる智子の運命は?

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