新型フルブラウザに無線LAN携帯も〜アジア最大の3G展示会が開幕3G World Congress&Exhibition 2005(2/2 ページ)

» 2005年11月18日 22時21分 公開
[山根康宏,ITmedia]
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 会場で唯一、コンシューマー向けに展示を行っていたのは米Motorola。スタイリッシュな携帯電話「V3シリーズ」などを一堂に集めて展示していた。

 中でも注目を集めたのは、V3シリーズのW-CDMA版となる「V3x」(写真左、中央)と、iTunes携帯こと「ROKR E1」(10月4日の記事参照)と同じデザインでW-CDMAに対応した「E770」(写真右)。どちらも年内発売予定だ。

 中国ZTEは、HSDPAやEV-DO Rev.AのほかにCDMAをベースとした自社のプッシュ・ツー・トーク(PTT)システム「GoTa」の端末展示を行っていた。もちろん単体のCDMA2000携帯電話としても利用できる。

 デザインが若干ゴツいように見えるが、これはトランシーバーのように使うことを想定して、大型の外部スピーカーを搭載する必要があるからだという。昨年から市場への投入を開始しており、現在ではマレーシアなど世界20カ国でサービスが開始されている。一般ユーザー向けの販売はなく、警察やホテル関係者、タクシードライバーなどに利用されている。

そのほか、フォトリポート

ノルウェーのTANDBERGは3G Mobile Video Solutionを展示。IP/ISDN/3Gといった異なるプロトコル間での相互通信を可能にする3G Gatewayを介し、音声通話のみならずテレビ電話も相互に利用できる。実際に会場内の離れた場所の3G携帯からブース内のIP電話へテレビ電話するデモを行っていた
ISDNとIPに対応したテレビ通信端末「TANDBERG」。SFやスパイ映画に出てきそうなスタイルとサイズだが、実際に政府機関や軍関係などで利用されている。PCカードスロットを備えWi-Fiカードを挿入すれば無線LANも利用できる
米Lucent Technologiesなど大手通信機器メーカーのほとんどがCDMA 2000 EV-DO Rev.Aの高速デモを行っていた。テストに用いられていた端末は試作機レベルで一般的な携帯よりもかなり大きかったが、来年中には市販できるサイズのものが登場する予定
EV-DO Rev.Aのデモ画面。下りでも平均1.8Mbps以上を楽々クリアしていた
米Qualcommブースでは携帯向け放送「MediaFLO」のデモや同社のCDMAチップセットの展示などを行っていた。MediaFLOのデモではテスト端末を用意して、画質やチャンネル切り替えのレスポンスの速さなどをアピールしていた
Qualcommのチップセットと採用端末。CDMA2000のみならずW-CDMA端末も多数用意されていた
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