「D902i」の基本機能を試す──日本語入力・アドレス帳編

» 2005年11月22日 01時12分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 2.8インチの大画面と薄型スライドボディが特徴の「D902i」。レビューの第2回では、新たに採用された日本語入力システム「ATOK+APOT」の使い勝手とアドレス帳周りの機能をチェックする。

ジャストシステムの「ATOK+APOT」を採用

 ソフトウェア面での大きなトピックが、日本語入力システムとしてジャストシステムのATOKを採用した点。三菱電機製のFOMAでは、「D900i」がATOKを搭載していたが、推測変換には未対応。D902iには推測変換機能を備えた「ATOK+APOT」が載っている。

日本語変換エンジンはジャストシステム製の「ATOK+APOT」を採用。読み予測や次文節予測も備える。画面は購入したばかりの初期状態。予測候補は最初から豊富に登録されている

 D901iSと比べて辞書の作りこみがよくなり、読み予測/次文節予測共に、より適切な候補が表示されるようになった。英数変換は専用の変換キーは備えず、初期状態では候補の最後に英数字の変換候補が並ぶ。数字は10月、10時といった日時表記の候補も並ぶようになっている。候補選択ウインドウの先頭で上キーを押せば最終候補の画面に移動するので、使い勝手はそう悪くない。数字を入力すると次文節予測候補に数字に続く単位が並ぶなど、さすが「ATOK+APOT」と思わせる部分も多い。

英数変換は変換候補の最後に表示され、日時分などの単位を付加した候補も並ぶ。数字入力直後の次文節候補にはさまざまな単位も表示される

 なお日本語入力の作法は、基本的には従来と同じだ。候補選択は4方向キーで上下左右を選択でき、キー操作後に一定時間操作が行われないと入力文字を確定する自動カーソル機能も備える。自動カーソルは、例えば「あい」と入力する場合、一般的には「1」「→」「1」「1」と、「あ」の確定操作が必要になるが、自動カーソルでは「1」の入力後に一定時間キー操作がないと「あ」が確定し、「1」「1」とキー操作すれば「い」を入力できる。自動カーソルは確定までの時間を3段階に変更でき、機能自体を無効にも設定できる。

 かな入力時の逆トグル(メールキーを使う)、大小文字変換、記号や絵文字の連続入力とポイントは押さえているが、基本的にはD901iSまでの入力体系はそのままに、日本語変換エンジンを「ATOK+APOT」に変更した形だ。

特徴的な自動カーソルは無効にもできる。記号/絵文字は一覧からの入力が可能で、連続入力にも対応する。なおiモードメール作成中は、カーソルが入力ウインドウ内にあり、予測候補のウインドウを閉じている場合にのみメールキーで記号/絵文字入力が呼び出し可能。それ以外では文字種の切り替え操作で呼び出す

待受状態から簡単操作で呼び出せる──アドレス帳

 アドレス帳は、最近の携帯電話でよく見られるタブ表示式。一覧表示の際にはダイヤルキーの操作で、一覧の先頭から「か」→「き」→「く」にジャンプしたり、左右キーでタブ間移動が可能だ。なおアドレス帳はページスクロールには対応していない。

アドレス帳はタブ表示式。1画面に最大11件表示できる

 「ダイヤルキー」→「アドレス帳キー」を押せば、タブ指定の一覧表示も可能。例えば「7」→「アドレス帳キー」を押すと「ま」を先頭とした一覧が表示される。

1つのアドレス帳に電話番号やメールアドレスが複数登録されている場合、発話キーやメールキーを押すと選択画面が表示される。音声発信回数、メール送受信数なども記録され、それぞれ多い順の一覧表示(ランキング検索)も行える

 なおアドレス帳からは、特定の相手とやりとりしたメールを一覧表示できる「電話帳でメール検索」を呼び出せる。アドレス帳で任意の相手にカーソルを当て、「Menu」→「電話/メール」→「メール検索」からアクセス可能だ。

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