年配ほど左手で携帯を扱う?+D Voice(2/2 ページ)

» 2005年12月02日 21時23分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
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 メールでも同じ結果。20歳未満が右手でメールを打つ割合が最も高く、40歳以上が左手でメールを打つ割合が最も高い。「会話は、ビジネスマンは左手になりやすく、学生など若年から携帯を使い出した人は素直に利き手になりやすいのかも?」という意見があったが、これがピタリと当てはまる結果になっている。

 ちなみに男女差でも分析してみたが、こちらは大きな違いはないようだった。

どんなときに操作しにくい? 自由記述

 募集記事でサイドキーの使い勝手に触れたからか、「どんなとき操作しにくいか」を問う項目では「よく使うボタンをサイドに置くのはよくない」という声が圧倒的多数を占めた。

 「(NECやパナソニック モバイル端末が採用する)逆トグルボタンが側面のため押しづらく、便利な機能のはずなのにほとんど使用したことがない」「基本的にサイドボタンは使わない。使わないから位置を覚えず、だから余計に使いにくいと感じて使わない」「側面ボタンはただのギミック状態です」など、辛口の意見が多かった。

 もう1つ、意見募集記事で触れた(11月15日の記事参照)「W31S」の使い勝手は、使いにくいという声と、そうでないという声が両方寄せられた。

 「W31Sは、記事にもあるように使いにくいし分厚すぎる」「W31Sのオープンボタンは押しにくい……なので買わなかった。欲しかったけど……」という意見がある一方で、「W31Sを使用してますが、先にあったような左手の操作が不都合と感じたことがありません」「W31Sのスライドボタン、左手でも中指でスライドすれば特に違和感ないです。使いやすい方法がかならずどこかにあるので、右利き用でも何でも特に不便はないです」という声も相当数あった。

 ほかに使いにくい例として多数寄せられたのが、「『♯』キーなど端末の下のほうにあるキーが押しにくい」という意見と、「クリアキーや終話キーを誤って押しやすい携帯は、アプリを間違って終了させてしまう」という意見。「スライド端末は総じてキーの感覚が狭いので、頻繁に誤操作が生じたり手が疲れる」と、スライドスタイルを敬遠する声も見られた。また個人差もあるだろうが「自分は親指が太いので、小さなキーは押しにくい」という声も複数あった。

じゃあ、どうすればいいの?

 どのようなキー配列にすればよいかは、自由記述欄でさまざまな案が出された。目に付いたのは、「配置を共通規格化してくれ」という声。別メーカーの端末に機種変更したときなどに、戸惑いが大きいようだ。ただし「ユーザーインタフェースの違いが機種変更の際の大きなファクターになるのは事実だが、キャリアで統一する必要はないと思う」とメーカーのオリジナリティを重視する声もあって、なかなか難しい。

 右手で操作するか、左手で操作するかで操作感が変わる問題で解決策として多く挙げられたのは、「1番イイのは左きき用、右利き用、なんてものを出してくれるとありがたい」というアイデア。「いっそのことサイド両方に同じボタンをつけてみる。それではしょうもないので、割り当て可能にするとか」という意見もあった。キーの割り当てをカスタマイズできればOK、と考えるユーザーは少なくないようだ。

 最後に、誰でも使いやすい「ユニバーサルデザイン」携帯を求める声が複数寄せられたことを付け加えておく。以下は、携帯業界の人間から寄せられたメール(一部編集の都合上改変)。携帯メーカーは、開発の際にぜひ参考にしてほしい。

 「手の筋肉が衰えていく身体障害者は、動く“足”でメールを良く出すそうです。彼らの切なる要望は、ストレートタイプで、ボタンの押しやすい携帯。クリアボタンが操作中に触れやすい携帯は、使いづらいとの指摘を受けました。目から鱗で考えさせられたシーンです」

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