「N902i」の手ブレ補正は本当に使えるか?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/5 ページ)

» 2005年12月08日 01時08分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
シンプルなボディに、レンズとライトが何気なく付いている。400万画素を主張しないオーソドックスなボディだ

 N902iのボディサイズは、N901iSに比べて厚みで1ミリ、重さで4グラムほど増えただけ。しかしカメラ機能は一気にパワーアップしている。「いきなりここまでやるか」っていうくらいの気合いだ。

 まずN901iSではスーパーCCDハニカムの記録200万画素だった画素数が、N902iでは記録400万画素に倍増している。しかもオートフォーカス(AF)付きで、ケータイでは初めて静止画手ブレ補正機能を搭載した。大きくいって、この3点がN902iのカメラの特徴であることは間違いない。

 スーパーCCDハニカムとは、D902iの原稿でも触れたが富士写真フイルムが開発したCCD(2002年7月3日の記事参照)。「FinePix F11」や「Z2」でおなじみだ。通常のCCDよりやや高感度で、画素が斜めに並んでいるため有効画素数の2倍サイズの画像を生成できる。ケータイ用の小さなCCDのためFinePixのような高感度ではないが、D902iなどと同様、ケータイとしては最高レベルの出力画素数を実現している。

 ちなみにFinePix F11やZ2は倍サイズの画像生成は行わず、有効画素数と出力画素数を同じにし、高感度にのみ注力している。ケータイでは、まだ画素数を増やす方を優先したという感じだ。

開いたところ(画面はサムネイル)十字キーのセンターは、ニューロポインタを操作するのに使える

 レンズは31ミリ相当のフジノンレンズ。富士写真フイルム系のカメラ機能を搭載したといっていい。

 AF機能を利用しながら撮影するのにかかる時間は約1.3〜1.5秒くらいと、なかなか高速。十字キーの下がフォーカスロック、十字キーの上がAFのオン/オフに対応している。ちなみに1〜2メートル以上離れた被写体を撮るときは、AFをオフにしちゃった方が素早く撮れるしピンボケの心配もなくてよい。十字キーの上下とセンターキーという操作体系は、親指の移動が最小限で済んでよい配置だ。

 ちなみに十字キーの左右はデジタルズーム。

Photo レンズは31ミリ相当でF3.6。フジノンレンズを採用している
Photo メディアはminiSDカード。本体横にスロットがある

 では実際に撮ってみる。象のすべり台だ。今回は同じスーパーCCDハニカムを搭載したD902iも同時に撮影したので、比較用にそちらもどうぞ(12月7日の記事参照)

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