ドコモ、植物原料プラスチックの「N701iECO」を開発〜発売へ

» 2005年12月12日 15時33分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 NTTドコモは12月12日、ケナフ繊維強化バイオプラスチックを使用したFOMA「N701iECO」を開発したと発表した。2006年3月までに発売する予定で、2006年12月までは購入ユーザーの請求額の1%を「ドコモの森」などの自然環境保護活動に充てる。

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表面にはケナフ繊維が見える

 ケナフ繊維強化バイオプラスチックとは、とうもろこしを原料とするポリ乳酸に補強材としてケナフ繊維を添加したもの。従来のポリ乳酸を素材としたバイオプラスチックに比べ、耐熱性や強度が改善されているという。N701iECOでは端末全体、および着せ替えパネル「スタイルプラス」に同バイオプラスチックを使用しており、表面積比では約75%が植物原料プラスチックになるという。

 ドコモは2005年6月にも、NECと共同でケナフ繊維強化バイオプラスチックを使用したFOMAを試作していた(6月9日の記事参照)。今回開発したN701iECOでは、高い植物成分比率(樹脂分中90%)を達成しており、難燃性や強度の面で従来機種と同様の品質を保っている。また製造時のCO2排出量は、従来のABS樹脂と比べて約半分となっているという。

Photo 植物原料の専用スタイルプラスも標準添付される

 N701iECOは、2005年12月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催される「エコプロダクツ2005」のドコモブースで展示される予定。同ブースでは資源の有効活用を目的として、使用済み携帯の回収も行う。


機種名 N701iECO
サイズ(幅×高さ×厚み) 48×102×23ミリ
重さ 115グラム
連続通話時間 約130分(テレビ電話:約80分)
連続待受時間 約430時間以上(静止時)、約350時間以上(移動時)
アウトカメラ 有効125万画素νMaicovicon
インカメラ 有効11万画素CMOS
外部メモリ miniSD(別売)
メインディスプレイ 2.3インチQVGA+(240×345ピクセル) 約6万5000色TFT液晶
サブディスプレイ 0.9インチ120×30ピクセル STNモノクロ
ボディカラー ピンク×シルバー(専用スタイルプラスのピンク、リーフを標準添付)

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