「最強のラインアップだ」――auフィギュア第2弾ができるまで(1/3 ページ)

» 2005年12月16日 15時28分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 auの携帯フィギュア第2弾が、満を持してリリースされた。ヨーデルが12月14日、「auケータイフィギュアセレクションパート2」を発売(9月30日の記事参照)。ユーザーからフィギュア化の要望も多かったという「INFOBAR」を初めとする、5機種15種類が揃えられている。

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 INFOBAR以外にも、防水ケータイとして話題を集めた「G'zOne TYPE-R」、音楽ケータイとして注目を集めた「W31S」、ポップな色使いのお菓子ケータイこと「Sweets」、薄型かつハイエンドが人気の「W31T」――と、特徴的な機種を選んでフィギュア化した。ヨーデルとともに製品の企画・開発を行ったシー・エム・ランドの木田茂男社長は、「最強のラインアップ」だと自信を見せる。

 「……ただし、特徴的である分だけ開発は難しかった。前回の作り方と同じでは対応できない端末もあったので、実は機種毎に作り方を変えてある」

透明感を追求したINFOBARとW31S

 まず苦労したのが、INFOBARだと木田氏。INFOBARの表面には独特のツヤがあるが、通常の塗装ではこれを再現できないという。「塗装だと、ベタっとした感じになってあの滑らかさが出ない。そこで、塗装一辺倒でなく透明なパーツで全体を覆うという手法をとった」

 写真を見れば分かるように、フィギュア版INFOBARではディスプレイ部分だけではなく、前面のダイヤルキー部分までクリアパネルがかぶせられている。ダイヤルキーの文字は、その下にはさみこまれた紙に印刷してある。

 「これで行こう、と決めたのだが、実は不安もあった。しかし実際に工場からできたものが届けられてみると、『おお』という手ごたえがあった」

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Photo ダイヤルキーの立体感や、全体に丸みを帯びたつややかなラインなどが再現されている

 同様に、クリアパネルで覆うというアプローチをとったのがW31Sだ。同機種はヘアライン加工を施してあり、メタリックな質感を持っている。こちらも同様にクリアパネルで試したが、最初はしっくりこなかったという。

 「INFOBARは紙質を問わなかったが、W31Sの場合は普通の紙では“メタリックさ”を演出できない。そのため、中国で紙探しをするところから始まった」

Photo 紙はいろいろと試した、と木田氏。写真はいずれも「ボツ」になった紙だという

 結局、いわゆる「銀紙」に印刷することになったが、銀紙でも種類によっては金属っぽさが出すぎたりして、簡単ではなかったという。またメーカー側で「カラーバリエーションによって銀紙の色を変えてほしい」という要望が出たこともあり、それぞれの色味に近づけるのに試行錯誤した。

 「W31Sが、一番苦労した」

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Photo スライド機構も再現されている

細かいところに「こだわりの手塗り」〜G'zOne

 G'zOne TYPE-Rには、木田氏のこだわりが凝縮されたようなパーツがある。「ネジ」だ。

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