Mr.&Mrs.スミス「夕食は7時、いつも通りに」Mobile&Movie 第191回

» 2005年12月16日 16時41分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名Mr.&Mrs.スミス(Mr.and Mrs.Smith)
監督ダグ・リーマン
制作年・製作国2005年アメリカ作品


 今回ご紹介する作品は、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーという2大スターが共演した「Mr.&Mrs スミス」。敵対するスパイ同士が夫婦になってしまい、おたがい数年間はそのことに気付かず暮らしていたのですが、ある事件がきっかけで本当の姿を知ってしまいます。そのヒントになったのが、PanasonicのMobile PCでした。

 数年前、激しい内戦が続くコロンビアで、ジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)は運命的な出会いをしました。建設業のジョーと、コンピュータ・プログラマーのジェーンは、それぞれ仕事で首都ボゴタに来ていました。そこで滞在していたホテルに警官が押しかけ、一人旅の外国人を尋問していくという騒ぎが。たまたまロビーに居合わせたジョンとジェーンは、尋問を受けなくてすむように、その場でカップルのふりをしてやりすごしました。咄嗟の判断がうまくいって、2人はカップルと認められ、難を逃れます。

 実は、2人とも別の組織から送られていた工作員。そんなこととはおたがい思いもせず、身分を隠しながらも、旅先で親密になっていきます。やがて偽りのカップルのはすが、本当に愛し合うように。コロンビアから帰国して、ジョンとジェーンはすぐに結婚することにしました。組織の仲間には猛反対されましたが、燃え上がる気持ちは押さえられず。一般人と同じように教会で式を挙げて、2人は”Mr.&Mrs.スミス”となったのでした。

 「夕食は7時、いつも通りに」

 これがスミス夫妻のルール。ジョンもジェーンも、どんな過酷なミッションがあったとしても、7時には帰宅し、夕食をともにするのです。どんな僻地にいようとも、携帯電話で家に帰る連絡をし、時にはヘリコプターを飛ばすジョン。建設業という肩書のおかげで、しょっちょう海外出張に行くことも疑われず、うまくやっていました。ジェーンも、ジョンが戻る7時までには自分の指令を終わらせ、夕食を作って家で待つ、良妻を演じ続けていました。

 そんなある時、ジョンとジェーンは、ある人物の暗殺依頼をそれぞれの組織から受けます。重大な秘密を握るこの若者をFBIの手に渡さないよう、組織は躍起になっているよう。ジェーンは万全な計画を立てます。若者が護送されて、砂漠地帯にさしかかった時に爆破する作戦です。ノートPCで時限発火装置のプログラムを作動させ、砂漠を通る車両をチェックしていると、突然不審なバギーカーが現われます。どうやら、ジェーンと同じく暗殺を企んでいる男のよう。慌てて、ジェーンはその男を始末しようとしますが、逆に自分の存在を知られてしまいます。ジェーンの足場が破壊され、応戦している間に、ターゲットは砂漠を通過してしまい、ミッションは失敗に終わります。

 このジェーンの邪魔をした男こそ、夫のジョンだったのです。そんなことは知らず、誰が邪魔をしたのか調べ始める2人。ジョンは、現場に残った壊れたノートPCを持ち帰り、中身をチェックすることに。データは読み取れませんでしたが、増設されていたRAMの購入者はわかりました。その住所は、なんとスミス夫妻の自宅。驚くべき真実に、ジョンは呆然。一方、ジェーンも録画していた現場の映像を見て、ジョンと分かってしまいます。

 「夕食は7時、いつも通りに」

 そんな時、いつも通りの電話が携帯電話に入りました。おたがいの正体を知ってしまったスミス夫妻。おまけに敵対する組織に所属する2人。夕食時、壮絶な夫婦ケンカの幕が上がります。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年