「F902i」「D902i」のAV機能を試す(1/3 ページ)

» 2005年12月22日 20時47分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 FOMA開発で協業していることから、機能やUIに共通点が多い富士通製の「F902i」(記事一覧参照)と三菱電機製の「D902i」(記事一覧参照)。前回のPIM機能(12月14日の記事参照)に続いて、今回はAV機能の使い勝手を見ていく。

ノンセキュアAACを専用プレーヤーで再生

 F902iとD902iは、それぞれの旧モデルに当たる「F901iS」「D901iS」でも、ノンセキュアAACファイルの再生をサポートしていた。F902iとD902iでは新たに、音楽再生専用の「ミュージックプレーヤー」が搭載されている。

 両端末ともに、データリンクソフトを使って音楽ファイルをminiSDカードに書き込める。アップルコンピュータのジュークボックスソフト「iTunes」で音楽CDからリッピングしたAACの楽曲ファイルをそのまま再生でき、最高ビットレートの320kbpsでエンコードした音楽ファイルの再生も行える。「iTunes Music Store」で購入した音楽の再生はサポートしないが、そもそも国内向けの端末では、対応する端末は今のところ存在しない。

左がD902i、右がF902iのミュージックプレーヤー。再生中に表示される中央部のデザインが若干異なるが、F902iが最大9曲、D902iが最大13曲一覧できる点を除くとほぼ同じ機能を持つ


F902i、D902i共にフォルダの利用にも対応し、フォルダを使ったアルバム単位での楽曲管理が可能。「ミュージックプレーヤー」を起動した際にアルバム一覧が表示されるようにも設定できる

 F902iとD902iのミュージックプレーヤー機能は、ほぼ共通。異なるのはD902iの方がディスプレイが縦長な分、楽曲の一覧性が高い程度だ。左右キーで音量調整、上下キーで曲間移動が可能で、フォルダ単位でのリピート再生もサポートする。ミュージックプレーヤーを起動するための専用キーは持たないが、カスタムメニューに登録すれば、待受画面からはテンキーの長押しで起動できる。ミュージックプレーヤー起動時に再生を開始でき、フォルダは任意に選択可能だ。

フォルダ単位でのシャッフル(ランダム)再生もサポート。シャッフル再生のオン/オフは、再生中にテレビ電話ボタンを押すことでも切り替えられる。左はF902iの画面。フォルダ内の一覧中に「MENU」ボタンを押すと、一覧中のフォルダを「ホームフォルダ」に設定できる。右はD902iの画面


F902i(左)では、最初からカスタムメニューの1番にミュージックプレーヤーが登録され、待ち受け画面から「1」キーの長押しで起動できる。D902iは初期設定ではカスタムメニューに登録されていないので、音楽機能をよく使うなら設定しておくといい。右の画面は「8」に登録したところ

 F902i/D902i共に、音楽再生中にマルチタスクメニューを呼び出してメールの閲覧やiモードサイトへのアクセスを行える。ほかの機能を利用しているときにミュージックプレーヤーを呼び出すことも可能だ(iアプリ、カメラなど音楽再生中には利用できない機能もある)。音楽再生中に通話やメールが着信すると、それぞれ呼び出し音に切り替わり、通話やメールの受信が完了すると音楽再生が停止位置から再開する。ただしいったんミュージックプレーヤーを終了すると、次回起動時に続きから再生することはできない。この点は単体の音楽プレーヤーと比べて不便な点だ。

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