アイドルグループ「AKB48」、追加メンバーをテレビ電話でオーディション

» 2006年02月20日 21時29分 公開
[大戸島さんじゅうご,ITmedia]

 おニャン子クラブの生みの親であり、作詞家の秋元康氏がプロデュースするアイドルユニット「AKB48」(2月1日の記事参照)。その追加メンバーの2次オーディションが、2月19日、東京プリンスホテルにて公開オーディションという形で行われた。秋元氏のほか、モーニング娘。など多数のアイドルの振り付けを手がける夏まゆみ氏ら、20名が審査に参加した。

 普通のオーディションと違うのは、NTTドコモの携帯電話FOMAのテレビ電話機能を使用した“テレビ電話オーディション”という点。東京にいる審査員と、オーディションを受ける女の子達がいる全国5カ所(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)のオーディション会場をテレビ電話で結び、携帯電話のモニター越しに審査をするという珍しい方法で行われた。また、このオーディションの模様はNTTドコモのFOMA向け映像ストリーミングサービス「Vライブ」(キーワード)で完全生中継された。

審査会場と全国のオーディション会場を、テレビ電話で結ぶ試み。この日、秋元氏を始めとする20人の審査委員が131人の女の子たちを審査した
FOMAのテレビ電話機能を使ったオーディションは世界初。携帯電話を介しているためか、女の子達の表情にも緊張がやわらいでいる様子がうかがえる
オーディションを見に来た一般の来場者たちは、ステージ上に設置された携帯電話を形取ったモニターを通じて、リアルタイムで行われているオーディションの模様を楽しんでいた

「会いに行けるアイドル」を目指し、残りの27枠を勝ち取れ!

 秋葉原にオープンした専用劇場でのステージは連日盛況で、「AKB48」のコンセプトである「会いに行けるアイドル」を実現している。今回の2次オーディションに挑んだのは、1万1892名の応募者の中から書類選考で残った131名。この日勝ち残った54名が、2月26日に行われる最終選考で最大27名に絞られる。これからは、第1期メンバーと合わせた48名から1軍の24名がこのステージに立つという厳しいサバイバルが始まる。

 今回のテレビ電話オーディションについて秋元氏は「やってよかった。審査員を目の前にしてしまうと、どうしても緊張してしまい構えてしまう。(テレビ電話では)友達などと話しているような無防備な素の表情を見せてほしかったので、次回は自宅や学校など、その女の子の背景が分かるような場所からやってみたい。」と、テレビ電話の可能性と次回に対する意欲を語った。

 なお、最終オーディションの模様は、今回同様FOMAのVライブで生中継される予定。詳しくはhttp://i.tv-denwa.jp(要FLASH)にて。

第1期メンバーから7名が応援に駆けつけ会場のファンを沸かせた。メンバーは左から高橋みなみ、板野友美、峯岸みなみ、小嶋陽菜、成田梨紗、前田敦子、大島麻衣
審査委員の1人である夏氏は「私にはダンスのイメージがあるかも知れないが、普段オーディションではダンス経験者や得意だという人を決して選ばない。ただ、今回だけはその例外を作った」とコメント
総合プロデューサーの秋元氏は審査の基準について「こちらから「こういうタイプが欲しい」と選ぶのではなく、『AKB48にこんなタイプがいたら面白いんじゃない?』とアピールしてほしい」と語った。また、テレビ電話オーディションには手応えを感じていた様子

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